きょう8日に放送されるフジテレビ系番組『直撃!シンソウ坂上』(毎週木曜21:00~)では、ちょうど5年前に亡くなった歌手・島倉千代子さんを特集する。
今回は、島倉さんの秘蔵映像を特別公開。元付き人の綿引あつ子さんや、島倉さんが歌手活動60周年を記念する新曲の作成依頼をした南こうせつのインタビューを交え、その波乱万丈の生涯に迫っていく。
島倉さんのヒット曲「人生いろいろ」は、まさに彼女の人生を描いたような歌。人気絶頂時の結婚、離婚、元夫の事業失敗や連帯保証人になった相手の夜逃げにより、島倉さんは一時、利子などを含めて総額16億円の借金を背負うことになる。番組では、島倉さんがまだ借金返済に苦しんでいた1984年に開催された「歌手生活30周年コンサート」でお祝いにかけつけた故・美空ひばりさんが、島倉さんの借金について触れた貴重な映像を公開する。
その借金を98年にようやく完済できたが、93年に乳がんを発症。この時、島倉さんが開いた記者会見が、芸能界で初めてがんを公表した会見と言われている。番組では当時、世間に衝撃を与えたこの会見の様子や、闘病中の医師とのやり取りをとらえた貴重な映像を発見し、特別に公開する。
退院後、すぐに歌手活動を再開させた島倉さんだったが、2010年には肝臓がんを患ってしまう。度重なる手術を受け、必死にがんと闘う島倉さんの生きる希望は、14年に開催を予定した「歌手活動60周年コンサート」。島倉さんはそのための新曲作成を、かねてからファンだった南こうせつに依頼する。こうして念願がかなって完成した新曲「からたちの小径」だったが、レコーディングが行われたのは、島倉さんが亡くなる3日前だった。
番組では、この島倉さん人生最後の歌声を公開。さらに、その歌と共に録音されていた最後の肉声メッセージをノーカットで放送する。そして、作詞作曲を担当した南が、島倉さんがなぜ死の3日前にレコーディングを行ったのかを語り、「最後の最後、死ぬ間際まであれはありえないです。奇跡ですよ」と舞台裏を明かす。
スタジオには、島倉さんと50年来のつきあいで「お母さん」と慕ってきた小林幸子を迎え、彼女にしか語ることのできない島倉さんの人生の裏側を語る。ナレーションは徳光和夫が担当する。
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