グローバルウェイは10月23日、「20代が働きやすい企業ランキング」を発表した。調査対象は『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に20代のユーザーから10件以上の評価が寄せられた企業。「労働時間」「やりがい」「ストレス」「休日」「給与」「ホワイト度」の6項目の評価の平均点(総合評価)が高い企業をランキング化した。調査期間は2017年4月1日~2018年3月31日。

  • 「20代が働きやすい企業ランキング」

    「20代が働きやすい企業ランキング」

1位に輝いたのは「大阪ガス」。理由には「勤勉な方が多く、業務の知識や資格を取得するための勉強会も定期的に開催されているため、社員の向上心を手助けする制度が整っている」(20代前半男性)、「残業はありますが、そこまで多くありません。月30時間程度です。フレックスも導入されており、自由に使用できますが基本的には定時に出退社する人がほとんどです」(20代前半男性)との声が寄せられた。また同社が導入している、グループで行う体験型演習やビジネスゲームを通したリアルな事例から、さまざまな気づきと学びを得る「体験・ゲーム型研修」も若手社員に好評だという。

  • 「大阪ガス」評価表

    「大阪ガス」評価表

2位にランクインした「ヤフー」は、若手社員から「フレックス勤務もしやすく、最大で15時に退勤できるうえに在宅勤務も認められているため、プライベートで予定がある場合でも柔軟に調整して仕事をすることができる。上司と週1回程度1対1で面談する制度があり、悩み事や進捗、愚痴からおいしいレストランのお話までできるのでありがたい」(20代後半男性)、「毎月、自宅で作業をして良い日があるのがユニークであり良い福利厚生です。また語学学習の金銭的サポートやTOEIC受験が会社負担なのはありがたいです」(20代後半女性)とのコメントがあり、自由な働き方が高評価につながったようだ。

  • 「ヤフー」評価表

    「ヤフー」評価表

3位は「デンソー」。「仕事のやりがいはある。年度ごとに目標を設定し、年度末に達成できたかどうかを振り返る。裁量権は比較的多く、目標達成するための予算も交渉次第でつけてもらえる」(20代後半男性)、「わたしの所属している部署では残業管理が徹底されており、残業は月10時間以内、サービス残業は一切なかった。有給休暇も非常に取りやすい雰囲気であった。部署の雰囲気もよく、尊敬できる人が多く働いている」(20代後半女性)と、やりがいと労働時間のバランスの良さがモチベーション維持になっているようだ。

  • 「デンソー」評価表

    「デンソー」評価表

次いで4位「キヤノン」、5位「トヨタ自動車」、6位「リクルートホールディングス」、7位「リコー」、8位「ソフトバンクグループ」、9位「新日鉄住金ソリューションズ」、10位「スターバックスコーヒージャパン」と続く。

ランキング上位の企業は「働き方改革」を推進していたり、福利厚生が充実していたりする企業が多くランクインした。これはプライベート時間の確保や安定性を重要視する若手世代の志向を反映した結果だという。評価項目別に見ると、「労働時間」「休日」「ホワイト度」で高い評価を得た企業が上位にくる傾向にあった。