企業選びのポイントに、「充実した福利厚生」を思い浮かべる人も少なくないだろう。ビジネスパーソンのモチベーションに直結し、成長著しい企業がユニークな制度を設けては、話題となる時代。どのような制度が勤労意欲を高めるのか?

  • どんな福利厚生があったら嬉しいだろう

    どんな福利厚生があったら嬉しいだろうか

例えば、メディアで取り上げられることが多い前澤友作社長が運営するZOZOは、8時間労働が当たり前という常識を見直す6時間労働制「ろくじろう」を独自に導入。バンダイはおもちゃメーカーらしく、社員とその家族の記念日に会社からプレゼントが贈られるなど、独自の手法で社員のモチベーションを保持しているようだ。

そこで今回、マイナビニュースの会員304名に「あったら嬉しい福利厚生」をテーマとしたアンケートを実施。気になった回答を紹介しよう。

Q.あなたの職場に「あったら嬉しい福利厚生」を教えてください

1位: リフレッシュ休暇(22.5%)

2位: 家賃補助(20.8%)

3位: 食事補助(13.7%)

4位: フレックスタイム(12.0%)

5位: アニバーサリー休暇(5.3%)

リフレッシュ休暇

・「確実にまとまった休みを取ることがあまりないから」(38歳/男性/専門サービス関連/医療・福祉・教師・インストラクター他)
・「大型の休日で旅行に行けるから」(42歳/男性/技能工・運輸・設備関連/生産・製造・運輸・警備・農林他)
・「子どもと過ごせる時間を増やしたい」(49歳/女性/医療・福祉・教師・インストラクター他)
・「有給休暇ですら取得しにくい環境を、経営者は改善してほしい」(49歳/女性/営業関連/営業・MR・人材・コールセンター他)

家賃補助

・「家計には、家賃補助が一番助かるから」(37歳/女性/事務・企画・経営関連/マーケティング・経理・企画・経営他)
・「やはり住むところは重要。これが一番嬉しい」(47歳/男性/事務・企画・経営関連/マーケティング・経理・企画・経営他)
・「生活のパーセンテージを占める割合がかなり高い」(41歳/男性/営業関連/営業・MR・人材・コールセンター他) )
・「他の福利厚生よりも有用に感じる人が多いと思うから」(29歳/男性/販売・サービス関連/小売・フード・旅行・ホテル・エステ他)

食事補助

・「お昼の食事代もそれなりにかかります。節約のために、最低限にしていますが、良い仕事のためには…もう少し食べたい」(46歳/男性/技能工・運輸・設備関連/生産・製造・運輸・警備・農林他)
・「食事代はバカにならないしあったらありがたいから」(40歳/女性/公共サービス関連/公務員・団体職員他)

フレックスタイム

・「通勤ラッシュの時間をさけたい」(46歳/男性/専門職関連/コンサル・金融・不動産・税理士他)
・「育児のことなど、家庭のことで朝にどうしても有給の1時間休や2時間休をとりがちなので、フレックスにしてライフワークバランスを取りやすくしてほしい」(38歳/女性/技能工・運輸・設備関連/生産・製造・運輸・警備・農林他)

アニバーサリー休暇

・「体にとって一番大切な健康を確保させるのが企業の務めだと思うから」(27歳/女性/事務・企画・経営関連/マーケティング・経理・企画・経営他)
・「健康維持のため」(38歳/男性/専門サービス関連/医療・福祉・教師・インストラクター他)

■総評

「リフレッシュ休暇」が1位という結果となった。寄せられたコメントのなかでは、「まとまった休みが取れない」ことや「有給休暇が取得できない」という声が多く、“制度”として堂々と休みたいという願望が多いのもうなずける。

1.7ポイント差の2位は「家賃補助」、次いで3位にランクインしたのは「食事補助」と、出費が多いものへの補助を求める声が多かった。家賃やローンは、家計の大きな負担になっていることが多く、補助される金額の大きさからも導入してほしいという切実な要望が多数見られた。また、食事は毎日摂取する必要があるため、自然と出費がかさみがち。毎日500円のワンコインランチですませたとしても、20営業日出社すれば月に1万円はかかる計算となるだけに、会社に一部を負担してもらいたいようだ。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2018年10月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 304名(男性235名 女性69名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート