立山黒部貫光は13日、「第25回鉄道の日」を記念し、日本最高所の鉄道駅である室堂駅にて、立山黒部アルペンルートだけで乗れるトロリーバスに関連したイベントや応募によって選ばれた「こども駅長」の登場など、さまざまな催しを開催した。

  • 室堂駅のホームで発車を待つトロリーバス

標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く立山黒部アルペンルートは、富山県側の立山町にある立山駅から長野県側の大町市にある扇沢駅まで、総延長37.2km・最大高低差1,975mの区間を高所ならではの工夫がされた6種類の乗り物でめぐる山岳観光ルート。室堂と大観峰の立山トンネル3.7km区間を走行しているトロリーバスの正式名は「無軌条電車」で、電車線のあるところだけを電力で走ることから電車に分類されている。

そのため、標高2,450mにあるトロリーバスの室堂駅は、日本の「鉄道駅」としては一番標高の高いところにある駅だという。

  • 立山黒部アルペンルート紹介図

  • トロリーバス整備工場

その室堂駅で10月13日に開催された「鉄道の日」記念イベントでは、日本で唯一、立山黒部アルペンルートだけで乗れるトロリーバス2路線のうちのひとつで、室堂~大観峰間を走る立山トンネルトロリーバスの構造などを紹介したパネルを展示したほか、普段立ち入ることのできないトロリーバス施設(整備工場など)が見学できる30分程度のバックヤード見学会を開催した。

また、一般応募によって任命された小学生の「こども駅長」が、トロリーバス室堂駅にて改札やホームでの発車合図を行いながら乗客を出迎え、立山トンネルトロリーバス区間(室堂~大観峰間)を含む乗車券を持参した人(団体客除く)限定1,060名に乗り物イラストクリアファイル、先着100名には乗り物ペーパクラフトをプレゼントしたという。

  • 室堂駅「こども駅長」

さらに、立山トンネルトロリーバス全車両に「テッピー(鉄道の日シンボルキャラクター)」がデザインされた「行き先表示板」「ヘッドマーク旗」を装着し、10月10~14日の期間に運行。アルペンルート各駅では「鉄道の日」を記念し、ホームやコンコースにペナント・のぼり旗を提出したという。