タレントのタモリが、2日に放送された日本テレビ系報道番組『news zero』(毎週月~木曜23:00~、金曜23:30~)に出演し、1日からメインキャスターを務める有働由美子と対談を繰り広げた。

タモリ

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テレビはあまり見ないのかと有働から聞かれたタモリは、「テレビは基本的にはあまり見ないね」と答え、理由を「テレビは見るものじゃないね。出るものだね」と明かした。

「テレビ出てると面白いでしょ。いろんなこと経験できるし」と有働に話すタモリ。「見ている方には悪いんだけども、見ている側に立ってなにかをやったりすることはほとんどない」と振り返り、「自分が面白いから自分でやっている」と持論を語った。

これに対して、有働は「私27年、放送の世界にいますけど、自分は置いといて視聴者の方がなにが面白いと思うか、視聴者の方がなにが分からないのか考える癖みたいのをつけている」とし、「自分が面白いかどうかは分からないです」とタモリとは真逆のスタンスであることを告白。

「自分が面白いと思うものは、見ている人も大多数が面白がるだろうと思ってやっている」と語るタモリに、有働が「それがズレるかもと思うことは?」と聞くと、「ズレたらズレたでいいですね。たぶんズレてるところもあると思うんです。でも、それはそれでいいんじゃないですか」と回答した。

続いてタモリは、「この世界に入って、『あんたね、テレビ見ている人には分からない』とずっと言われていた時期があったんです。でもこの人はテレビ見ている人のことをバカにしてるなと思ったんですね」と明かし、「分からなくてもいいから、それをやらないと面白いものができないと思った」と話す。

タモリ自身、「分からないこと」がテレビに興味を持つきっかけだったようで、「僕はニュースの場合はやったことないから分からない」と前置きしつつも、「僕の場合は子供から大人まで分かるような番組をやろうと思ったことは一度もない。分からないことは分からないでいい」とテレビに対するスタンスを語った。