JR西日本は19日、JR京都線(東海道本線)東淀川駅を橋上化し、11月11日未明に駅付近の南宮原踏切・北宮原踏切を廃止すると発表した。

  • 橋上化した東淀川駅外観イメージ

同社は「JR西日本グループ鉄道安全考動計画2022」の下、踏切障害事故の削減に向けた取組みを進めている。東淀川駅の前後に位置し、最大遮断時間が同社管内で最も長かった南宮原踏切・北宮原踏切について、廃止に向けた工事を実施している。

南宮原踏切・北宮原踏切は、いわゆる「開かずの踏切」として、ピーク時で1時間に40分以上も遮断していたという。また、線路の東西を行き来する踏切以外の経路(駅地下道と歩道橋)はバリアフリーに対応しておらず、交通弱者は踏切を横断せざるをえない状況となっていた。さらに、東淀川駅は経年78年のため、老朽化が進んで通路幅員も狭く、西口駅舎からはバリアフリーに未対応という課題も抱えていた。

  • 橋上化した東淀川駅内観イメージ

これらの問題を解決するため、踏切の代替として自由通路(階段、スロープ、エレベーター、上りエスカレーター)と、自由通路に接続する橋上駅舎を整備。これにともない駅構内地下通路も廃止となる。踏切廃止によって重大事故を未然に防止する効果が期待できるほか、自由通路の新設で踏切の遮断待ちをすることなく、バリアフリーに東西方向の通行か可能になる。駅の橋上化によって駅西側からもバリアフリー対応となり、快適で利用しやすい駅になるとしている。