ドイツ生まれのベビー用品ブランド「CYBEX(サイベックス)」を展開するCTPはこのほど、ベビーカーを使用する子ども(0~4歳)を持つ20~40代のママ500名を対象に、「ベビーカー選び」に関する調査を行った。その結果、ベビーカーを軽さ重視で購入した後、使用時に困っていることがあるママが約80%いるということがわかった。

現在使用中のベビーカーについて「選ぶ際に重視したポイント」を聞いたところ、最も多かった答えは「軽さ」の64%で、「価格」の62%、「デザイン」の53%が続いた。ところが、「軽さを重視して購入したベビーカーの使用時に困っていることはあるか」を聞いたところ、「困っていることがある」と答えたママは79%にのぼった。

  • 軽さを重視したベビーカーの使用時に困っているのはどのような点ですか?

具体的に困っているポイントは、「段差でつまずきやすい・乗り越えづらい」が59%、「ひっくり返って倒れてしまう」が42%という安全性に関するもの、また、「押しにくい」が29%、「振動が気になる」が21%と操作性に関するものだった。

  • ベビーカー選びにおいては複数のポイントを総合的に見る必要があると思いますか?

ベビーカーが軽いことにより安定感や操作性が失われて、使いづらさを感じるママが多いことがわかったが、こうした結果をふまえて、「ベビーカー選びにおいては、1つのポイントだけではなく、複数のポイントを総合的に見る必要があると思いますか?」と聞いたところ、86%が「そう思う」と回答。多くの人がベビーカー選びには複数のポイントをふまえた総合力を重視すべきだと考えているようだ。

  • ベビーカー購入後に、重視すべきだと考えるポイントは変わりましたか?

また、ベビーカー購入後に重視するポイントが変わったというママは52%で半数以上に。使用経験があるママたちに「あらためててベビーカーを選ぶとした場合、軽さ以外で重視するポイントはどこですか? 」と聞いてみたところ、一番多かった答えは、「操作性」の77%で、続いて「安定性」が69%、「コンパクトさ」が65%という結果になった。

  • 購入前後でのベビーカー選びにおける重視ポイントの違い

ベビーカーの購入前と購入後では重視するポイントに変化が現れたが、最も差があったポイントは「コンパクトさ」で36ポイントにのぼった。コンパクトさは購入時には見落としがちで、購入後に重要性に気がつくというママが多いようだ。

具体的に「置き場所の玄関が狭いのでとても邪魔になる」、「車に積み込んだ時に場所をとる、乗せられない」、「電車内で大きさが気になる」など、日常生活においては大きさだけでなく、折りたたんだ時の「コンパクトさ」も重要という声も聞かれた。

今回のアンケートでは、ベビーカーを購入する時に、「軽さ」だけを重視すると安定性や操作性に難が出ることが多いということがわかった。見落としがちな「コンパクトさ」を含め複数のポイントをチェックして、総合的に判断する必要があるようだ。