JR九州は27日、若松線(筑豊本線)二島駅の駅舎を活用して事業を行う個人・法人を募集すると発表した。「人が集い、にぎわいを生み出す」事業プランを募集し、最優秀賞に選ばれた応募者に安い家賃で駅舎の一部を貸し出し、実際に事業を行ってもらうという。

  • 若松線(筑豊本線)二島駅の駅舎外観

  • 駅舎の旧駅事務室

おもに旧駅事務室(約32平方メートル)の活用を想定しており、月ごとの家賃は駐車場1台分込みで最大2万5,000円(敷金・水道光熱費は別途)を予定している。その他の部分の活用を希望する場合は問い合わせが必要となる。駅清掃業務を行える場合、家賃を一部減免できる可能性があるとのこと。

事業プランの内容は自由だが、騒音を発生させる可能性があるものや、住居・倉庫として利用するものは応募できない。また、2019年度中に事業プランを実施する見込みが立っている必要がある。

募集期間は9月3日から11月30日(消印有効)まで。12月頃に書類による1次審査、2019年1月頃にプレゼンテーション審査を行い、最優秀賞1名とアイディア賞若干名を選出する。

審査ポイントは「地域のにぎわいを創出するか」「事業によって駅の利便性や拠点性が向上するか」「実現性・継続性があるか」「地域の特色を生かした内容か」の4点。最優秀賞受賞者には賞金30万円が事業開始時に授与されるほか、100万円程度を上限として事業開始に必要な駅舎改修費用をJR九州が負担する。アイディア賞受賞者には賞金5万円が贈られる。