日本テレビ系大型特番『24時間テレビ41』(25日18:30~26日20:54)で、史上初の161.55kmトライアスロンを完走したANZEN漫才・みやぞん。26日20時45分に見事ゴールを決めたが、一時は予定より1時間という大幅な遅れをとっており、関係者内でも本番生放送内のゴールは厳しいのではないかという見方があった。
26日の東京は再び酷暑に襲われ、練馬区では15時に37.2度を記録。厳しい日差しにさらされる中、みやぞんの中継では12時20分頃、ほぼ歩いている状態で予定より大幅に遅れていると伝えられていた。
その後、猛烈にペースアップしたことが伝えられていたが、熱中症対策もあり、15時30分ごろになっても、日テレの制作幹部からは「遅れた分を取り返しつつも、生放送中にゴールできるかは微妙なところ」という見解が聞かれた。
しかし、そんな不安を払拭するように、日が落ちて下がっていく気温に反比例するかのように、ペースはさらに上昇。時折、足を引きずるような動きや、普段のバラエティ番組では見せない苦しそうな表情が出ると、記者室でも「見るのがつらい」という声が漏れたが、奇跡を起こしてきた男は、やはり今回も偉業を達成してくれた。
優しい性格が反映されたエピソードがどんどん出てくるみやぞんだが、トライアスロン前半のスイムやバイクの挑戦時には、立ち会った関係者が「そこまでしなくていいのに」と思うくらい、終始笑顔で応援に駆けつけた人たちに丁寧に対応していたそう。『24時間テレビ』の生放送終了後、筆者が日本武道館の通路にいると、『行列のできる法律相談所』生出演に向かうみやぞんを見かけたのだが、自分が一番疲れているはずなのに「おつかれさまでしたぁ!」と、すれ違うスタッフ・関係者たちに次々と声をかけていくのに驚かされた。
本番2週間前に行われた神奈川・大磯での合宿を取材した際、みやぞんは「つらいって思うのは、もったいないですよ。走ってればつらい時もあります。でも、“楽しい”にどうやって変えていくかっていうのが、勝負ですよね。そのまま考えてると、人間って不安の方に流れちゃうと思うので、不安じゃない方向に舵を切っていきたいと思います」と言っていた。その時は、ただ単に「名言だなぁ」と思うに過ぎなかったが、その思考を本当に実践したからこそ、今回のチャレンジ成功につながったのではないかと気付かされた。
このチャレンジの舞台裏の模様は、きょう27日(21:00~22:54)に放送される同局系特番『みやぞん史上初の挑戦! 完全密着!24時間トライアスロン』で放送される。