アルセーヌ・ルパンが残した"お宝"=ルパンコレクションを異世界犯罪者集団ギャングラーから奪い返すため戦う快盗戦隊ルパンレンジャーと、ギャングラー犯罪から人々の平和と安全を守る警察戦隊パトレンジャー、立場の異なる2つの「戦隊」がそれぞれ複雑に絡み合い、ギャングラーと対決していくストーリーが話題を呼んでいる『ルパパト』こと『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』。
現在、劇場版『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film(アン・フィルム)』が全国ロードショー公開されている本作から、パトレン3号/明神つかさを凛々しく演じている奥山かずさがインタビューに登場! 男まさりで気丈な"つかさ先輩"を演じる上で気をつけていることや、映画の注目ポイントなど、盛りだくさんな内容で"つかさ先輩"の魅力に迫る。
――『ルパパト』の放送が始まって、早いものでもう半年近くが過ぎてしまいました。奥山さんにとって、この半年で身の周りがどのように変化したのでしょうか。
初めのころは「よし、お仕事を始めるぞ」というテンションだったのですが、最近になると、ずっと(ルパパトの撮影を)やっているので、もはや生活の一部というか(笑)、撮影日程を基準にして毎日が動いていくような感覚になっています。『ルパパト』のために、私生活のスケジュールを組んでいくみたいな感じになってきていますね。
――撮影は朝が早かったり、終了の時間も一定ではないとうかがいますので、その上で生活のリズムをつかんでいくのは大変そうですね。
遅くなると眠くなったりはしますけれど(笑)、だんだんとその不規則さに体が適応してきたといいますか、いい意味で慣れてきました。最初のころは、明日がいつもより早いと聞いただけで「どうしよう、どうしよう!」とパニックになりましたが、今では予定を聞いて、この時間をこういう風に調整すれば、少し寝る時間が作れるな、とか余裕がもてるようになりました。
――奥山さんは『ルパパト』が女優デビュー作だとうかがいましたが、役を演じることについてはすっかり慣れた感じでしょうか?
いや~、お芝居に関しては、毎日のように試行錯誤しています。まったくゼロからのスタートでしたので、日々、たくさんのことを吸収させていただいてますね。いろいろなことを教えてもらい、インプットするだけで精一杯という状況です。
――そんな中で、演技をする上で特に印象的だった、心に留めているアドバイスはありますか。
杉原(輝昭)監督をはじめ、各エピソードの監督さんからは「こういう風に考えてごらん」とか、「この場面はこういう裏付けがあるから、こういう芝居をして」とか、その場その場で言ってくださるので、その言葉を受けて自分なりに修正し、自分の100パーセントを出してチャレンジしています。そういう意味で、監督にはいつもお世話になっています。
また、シナリオライターの香村純子さんにお会いしたことがあって、そのときにつかさの設定や、台本では読み取ることのできない、香村さんの考えているつかさ像を教えていただきました。そして、私自身がつかさをどのように捉えているかということもお話したときに、"発見"することがたくさんあったんです。そこまで私が突き詰めなくてもいいんだなというところがわかったり、自分の中に余裕というか、いろんな気持ちが生まれてかなり気が楽になりました。そして、つかさという役を自分の中に落としこむことができている、つかさが自分の心に入ってきている感覚をつかんだというのも大きかったですね。