大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は1日、中央線に次世代地下鉄として導入を計画している新形式車両「仮称40000系車両」を導入するにあたって、外観・内装デザイン企画設計の業務委託を募集(公募型プロポーザル)すると発表した。同時に、様々なアイデアや意見を取り入れるため社内に部門横断的なデザインプロジェクトチームを立ち上げる。

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「仮称40000系車両」のデザインプロジェクトでは、地下空間の一体開発の下、「未来都市」を共通コンセプトとして、東西の基軸路線である中央線の未来の姿を想像し、車両のコンセプトを定めた上で、車両の外観形状などのエクステリア、車内設備や配置などの車内インテリアのデザイン案を年度内にまとめる予定としている。

業務委託では、プロジェクトチームと協働によりデザイン案をまとめ、検討の過程で生まれるさまざまなアイデアや抽象的なイメージ、配色などを具現化し、パース図、ラフスケッチ、詳細図面に具体的に落とし込むことでデザイン案をブラッシュアップ。最終的には次世代地下鉄にふさわしい車両の外観・車内デザイン案(図面やCG等)を協働で創出することを目的としている。この目的を達成する過程において、受注者の持つ車両デザインの企画設計に関する幅広い知識と経験、専門性を活用するため、広く企画提案を募集する。

委託する業務内容は、デザインプロジェクトのワーキングや協働業務などの企画、車両コンセプトおよびコンセプトにもとづくデザインのイメージ図などの作成、ワーキングにおいて必要となる情報の収集・調査・整理および分析、ワーキングの運営・管理およびデザイン監修となる。ただし、契約締結後、同社と受注者によるデザインプロジェクトの実施内容に関する詳細な打合せにおいて、同社が必要と認めた場合は業務内容を変更する場合がある。事業規模(契約上限額)は1,300万円(消費税含む)、契約期間は契約締結日から2019年3月29日まで。

応募資格として、2008年以降に鉄道車両デザイン業務の受注実績があること、企画提案時から契約締結時の間において、同社競争入札参加停止措置要綱にもとづく停止措置を受けていないことなどが挙げられている。8月1日から公募開始しており、参加申請関係書類の提出期限は8月9日、企画提案書の提出期限は8月22日、プレゼンテーション実施は2018年8月28日、契約締結・事業開始は9月上旬、事業完了は2019年3月29日を予定している。