川崎市とJR東日本横浜支社は31日、南武線稲田堤駅について、鉄道による地域分断の改善と踏切を横断する駅利用者の安全性の確保等および駅のアクセス性向上を目的に、自由通路を新設し、駅舎を橋上化する整備に関する施行協定を締結したと発表した。

  • 稲田堤駅外観イメージパース(2014年のデザイン投票にて選定されたもの)

川崎市は2014年、新しく生まれ変わる南武線稲田堤駅・津田山駅の外観の色彩などを選ぶため、地域住民や駅利用者に3つのデザインを掲載したポスターの中から1つ選んでもらうデザイン投票を実施していた。稲田堤駅に関しては、落ち着きや風格を感じさせるデザインのA案、ブルーグレーの外壁が個性を主張するデザインのB案、濃淡の色調を組み合わせた現代的なデザインのC案の中から、最多投票を獲得したA案に決定した。

今回の施行協定締結期間は2018年7月31日から2024年3月31日まで。施工計画がまとまった段階で、工事内容などの説明会を開催する予定としている。

  • 稲田堤駅自由通路新設及び橋上駅舎整備の計画図

工事の内容は、自由通路が工事延長約71m・有効幅員5m、付帯施設としてエレベーター2基・エスカレーター4基。橋上駅舎が、付帯施設としてエレベーター2基・多機能トイレとなっている。工事の費用負担は、川崎市負担が32億6,528万6,000円、JR東日本負担が2,473万円、総額は32億9,001万6,000円とされている。