JR東海は1日、新幹線新大阪駅20~26番線ホームに大開口可動柵を新たに設置する計画がまとまったと発表した。

  • 新大阪駅20~26番線ホームに設置される大開口可動柵設置イメージ(JR東海提供)

新大阪駅20~26番線ホームについては、東海道・山陽新幹線の16両編成の列車に加え、山陽新幹線の8両編成の列車も発着するため、異なる乗降扉位置に対応した開口部の広い可動柵の技術開発を進めており、今般、開発にめどがつくなど準備が整ったとのこと。

従来の可動式ホーム柵は扉の長さが3.4m。これに対し、設置を予定している大開口可動柵の扉の長さは約5mとされ、国内最長となる。扉部をアルミ材から炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に変更し、扉の構造は片持ち構造(車輪なし)を採用。可動柵扉部の材質見直しにより、扉部の強度を確保しつつ最大限の軽量化を図り、扉長さの長大化を実現する。

  • 大開口可動柵のイメージ図(JR東海提供)

新大阪駅では27番線ホームにすでに可動式ホーム柵が設置されており、今回の工事は20~26番線ホームが対象となる。2018~2022年度にかけて工事を行い、工事費は約71億円を予定している。