JR西日本は18日、短時間豪雨に備えて京阪神エリアで進めてきた斜面防災工事を今年度からさらに拡大し、2022年度までの5年間で琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線(東海道・山陽本線)の特急列車・新快速が走行する区間などで集中的に工事を実施すると発表した。

  • 京阪神エリアの斜面防災対策対象線区

  • 施工例と施工状況

京阪神エリアでは2015年度から斜面補強や排水設備の整備などの斜面防災対策を進めており、当初計画していた琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線(東海道・山陽本線)のおもに普通列車が走行する区間と大阪環状線については2017年度におおむね工事を完了した。これにより、対象線区における降雨時の運転規制時間は対策前と比較して約45%削減され、先日の「平成30年7月豪雨」でも運転見合わせ時間を大幅に削減できたという。

今回発表した線区において、すべての工事が完成すると、降雨時における対象線区の運転規制時間はさらに短くなり、対策前と比較して約85%削減できる見込みだという。工事費は5年間で約100億円としている。