JR北海道は12日、訪日外国人利用者のインターネット接続環境への要望に応えるため、2018年下期から北海道・東北新幹線(H5系)および快速「エアポート」の一部列車において、無料公衆無線LANサービス(Wi-Fi)を提供すると発表した。

  • 快速「エアポート」に使用される733系

その後も東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年夏までに、北海道新幹線と快速「エアポート」の全列車で無料Wi-Fiサービスを提供できるように、サービス提供車両を順次拡大していくとのこと。同サービスは訪日外国人向けとなっているが、日本人を含めた誰でも利用することができる。

新幹線で無料Wi-Fiサービスを提供する車両は、北海道・東北新幹線(東京~新函館北斗間)を走行するJR北海道所有の車両H5系(10両編成、全4編成)。今年12月頃から順次サービス開始し、2019年度末までに全4編成(40両)でサービスを開始する予定としている。端末からの接続方法として、JR東日本のE5系と同じ「JR-EAST FREE Wi-Fi」を導入し、同サービスのロゴマークをサービスが利用可能な車内に掲出する。

  • JR北海道所有の新幹線車両H5系にも「JR-EAST FREE Wi-Fi」を導入

JR東日本が所有する東北・北海道新幹線の車両E5系では、今年5月から順次サービス開始しており、2019年5月までに全編成でサービス開始する予定。これにより、2019年度末までに、北海道新幹線区間もすべての車両で無料Wi-Fiの利用が可能となる。

快速「エアポート」に使用される721系・733系(各形式とも6両編成、全11編成)でも無料Wi-Fiサービスを提供。11月頃からサービス開始し、2020年夏頃までに全22編成(132両)でサービスを開始する予定となっている。端末からの接続方法としては、KDDIグループの協力の下、WiMAX2+回線を利用したJR北海道のオリジナルWi-Fi接続サービス「JR-Hokkaido Free Wi-Fi」を導入。利用可能となった車内にロゴマークを掲出する。