フジテレビのドキュメンタリー枠『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)で、今年も美容整形する女性たちを追った『シンデレラになりたくて…2018』の前編が、1日に放送された。「マスク無しで外出できない」「顔が原因で性格も卑屈に」「学校でいじめられた」…さまざまな事情を抱えた女性たちが整形を決意した姿に大きな反響が集まり、あす8日には、彼女たちが目指す「整形シンデレラオーディション」の結果までを収めた後編が放送される。

ナレーションを担当したのは、『ザ・ノンフィクション』の大ファンだというタレントのYOU。この収録現場に潜入すると、即本番にもかかわらず「この感じで行きましょう。完璧!」(張江泰之チーフプロデューサー)、「相当レベル高いですね」(構成・演出の佐藤孝樹氏)とスタッフも大絶賛だ。こうして読み終えたばかりのYOUに、話を聞いた――。

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    『ザ・ノンフィクション』のナレーション収録を終えたYOU

夢が叶ってしまった

――ナレーション収録お疲れさまでした。

お疲れさまでーす。あ~楽しかった。終わっちゃった…。

――初めての『ザ・ノンフィクション』のナレーションですが、いかがでしたか?

大好物の番組でいつも見ているので、うれしかったです。私は『ザ・ノンフィクション』のナレーションと『タモリ倶楽部』に出たくてこの世界に入ったので、これで夢が叶ってしまって、ちょっと困りましたね。でも、また呼ばれたいです。ナレーションが大好きなんです、他にもいろんな読み方できるんで、オファーください。

――今回の内容はいかがでしたか?

『シンデレラになりたくて…』は去年も見てたから、今年はどうなるのかなぁって気になってました。だから、ナレーションをやるのはすごいうれしくて光栄なんだけど、ちょっと見る楽しみが減っちゃったな…。でも、楽しかったです。

――手術シーンはなかなかショッキングな映像が流れましたが、読みながら動揺はしませんでしたか?

私は原稿見てて、そこまで詳しく画面を見てないから大丈夫。放送でじっくり見たいと思います。でも、手術のやり方は、だいたい覚えました。耳の軟骨を鼻の軟骨に持ってくる…みたいな。もう手術できますよ(笑)

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  • 『シンデレラになりたくて…2018』1日放送の前編より=フジテレビ提供

私だって整形でやりたいことはある

――『ねほりんぱほりん』(NHK Eテレ)でも整形される女性を特集した回があって、その時にYOUさんは「“顔面”ってなんだろうね、不思議だね」とおっしゃっていたのですが、今回の『シンデレラになりたくて…』をご覧になって、あらためて整形に対して、どんな感想をお持ちになりましたか?

基本的には、自信が持てたり、そうすることで前向きになれるものであればいいんじゃないかなと思うんですけど、んー難しいですよね。小さい頃に「出っ歯」って1回言われたことで、「えー」ってショック受けて殻に入っちゃった子がいる一方で、「自分ブスなのかー」って思っても全然平気で部活で人気者になる子もいるわけじゃん? だから、ちょっと分かんない。

――ご自身の願望は…?

そんなこと言ったら、私だって年取ったから、整形でやりたいこといっぱいありますよ。これで湘南美容クリニックとコネもできたことですし(笑)、コソコソいろいろ直してもらっちゃおっかなーってな具合ですね。

――今回のナレーションで意識したことってありますか?

うん、私、この番組すごい好きじゃん? だから、ナレーション聴いてて、ちょっと「この人は…」って気になる時があるんですよ。ドラマも大好きで、見ながらキャスティングやり直したりするの。感じ悪いでしょ?(笑) だから、『ザ・ノンフィクション』がすごい好きな人たちが、「YOU?」って思ってすっごい厳しい目で見られるかもしれないって思うけど、私はへっちゃらです。

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映画を見てるような感じ

――あらためて、大好物だという『ザ・ノンフィクション』の魅力は何でしょうか?

人をちゃんと追っかけてるドキュメンタリーはとりあえず全部好きなんですけど、他はちょっと告知入る時あるじゃん。あと、「海外でダンス頑張ってます」みたいなのは、どうでもいい(笑)。でも、一般の方が対象で、切ないのって『ザ・ノンフィクション』くらいじゃない? だから、「今日は誰のどんな切なさがあるんだい?」って構えて見るんだけど、わーって泣いちゃったりとか、これは痛いなぁ…って思ったり、映画を見てるような感じなんですよ。

――分かります。最近のベスト回はどれですか?

母親が無理心中した息子の回は、すごかったよね(6月24日放送『父を殺した母へ ~無理心中から17年目の旅~』)。あんなの、ドラマも敵わないもんね。彼が思っていた母親像が全然違った感じになってきて、最後は「ありがとう」みたいになって、そういううれしい回もあるから、『ザ・ノンフィクション』は大好物。

――では、最後に今回の見どころをお願いします。

私、整形の先生ってお金稼ごうと見境なしに何でも手術すると思ってたんだけど、「自分の力でコンプレックスを克服しなければ、手術はしない」って言ったのが意外だったの。他の番組だと「整形イエーイ!」みたいになることあるから、そういう場面にも踏み込んだのが、すごいと思った。後は、ちゃんと女の子たちのお家まで行って、家族との関係性とかも見せることで整形に賭けてるっていうのが分かるから、そういうところも見てほしいと思います。

――「整形シンデレラオーディション」グランプリの結果は、納得でしたか?

うん。あの子、超~いい子だから、良かったと思います。でも、本当にきれいになったよね。

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  • 『ザ・ノンフィクション シンデレラになりたくて…2018~後編~』(フジテレビ、7月8日14:00~14:55 ※関東ローカル)
    「整形シンデレラオーディション」は、今回から日本人だけでなく、ベトナム人にも門戸を開放。末期がんで苦しむ母のために参加したチャンさん、ベトナム社会の外見による差別に苦しめられてきたカインさんにも密着し、彼女たちが夢を叶えることができたのかを追っていく。
    (C)フジテレビ