ファーストキャリアは7月6日、「新卒・若手層育成研究所」調査レポートを発表した。調査時期は2018年4~5月、調査対象は2018年新入社員、人事・研修担当者、研修担当講師で、有効回答は1,970人。

  • 新入社員へのアンケート結果:自身が自覚する「強み」「弱み」について

    新入社員へのアンケート結果:自身が自覚する「強み」「弱み」について

新入社員が自覚する「強み」「弱み」を聞くと、強みでは「コミュニケーション能力が高い」(60%)、「向上心が高い、積極性がある」(42%)がトップ2にランクイン、一方、弱みでは「主体性・積極性に欠ける」(46%)、「控えめで大人しい」(33%)が上位に入り、二極化の傾向がみられた。

新入社員自身が望む「育てられ方」に対し、育成側が検討すべきポイントを尋ねると、「実践の機会を与えて欲しい」(52%)が最多。次いで「自ら考える機会の提供を望む」(50%)、「様々な仕事・ジャンプアップした仕事に挑戦させる」(37%)と続き、全体的に挑戦意欲が現れた項目が多かった。

新入社員の周囲の人に新入社員の「強み」「弱み」を質問したところ、強みとしては「成長意欲が高い」(77%)、「他者への貢献意欲が高い」(42%)など、前向きな面を評価。他方、弱みとしては「相手視点・全体視点が弱い」(42%)、「正解がないものへの動きが鈍い」(35%)、「報連相の不足」(31%)など、周囲との連携面が弱みであるとの意見が目立った。

同調査では「今年の新入社員は、積極的で活発な社員が増えることで、過去5年で大勢を占めた『おとなしくて同調性重視の安心・安全型』と『積極的で自分基準重視の自己偏重型』との2つのタイプへと『二極化』が進んでいる傾向にある」と分析している。