お笑いコンビ・とんねるずの木梨憲武が、7月16日に放送されるBS朝日の番組『白の美術館』(毎月第1・3月曜23:00~)に、“アーティスト”として登場する。

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    『白の美術館』に出演する木梨憲武=BS朝日提供

この番組は、登場するアーティストが、真っ白な部屋で、今伝えたい「何か」を自由に表現するというもの。ニューヨークなど海外でも個展を開いている木梨は、丸い白色のキャンバスを用意し、キャンパスの中央に赤い丸を描いていく。

さらに、お好み焼きなどに使うソースの容器に絵の具を入れ、キャンバスに色とりどりの線を描き始める木梨。タイトルは「リーチアウト」で、モチーフは「手」だというが、その絵に込めた想いとは…。

マヨネーズの入れ物で絵を描いた木梨は「今日初めてだったので、とても楽しかったです。本当だったら昨日どれくらいの出具合かチェックすればよかったんですが、それも面白くないので、一発勝負で。出なかったら出なかったで仕方がないって感じでやりました」とコメント。

人生で絵と触れ合ったのは「漫画からスタートはしてるんですけど、僕の2個上の親戚がめちゃくちゃ絵が上手くて、お正月とか夏休みはその兄貴が親戚の3~4人にお題を出してくれて、みんなで隠しながら絵を描くんです。どういうお題かっていうと『えー発表します。日本一悪いやつを描け』。そう言うと皆『了解』って言って、悪いやつ(を描く)。それで子供立ち4人が全員(描いたものを)見せ合うという」と振り返る。

本格的に絵を描くスイッチが入ったのは、番組の企画がきっかけ。「岡本太郎さんのパロディーのキャラクターで自分が描いたもので展覧会をやるという企画で。そこからまんまと時間がある時はそれで遊んでましたね。絵日記みたいなもので、いろいろ描きました」と明かした。

そうして、絵を完成させると、「良くても悪くても描いたら、額装屋に行って、額装してもらって、家に飾るのが楽しみ。自分の絵や子供の絵も額装してもらい、リビングに飾ると、どの世界中の偉い先生のよりも良い。『どこの先生の?』『これから偉くなる先生の作品だよ』って言って大会をやるのが楽しみ」という遊びも。「子供たちの絵のパワーはすごいんですよ」と力説しながら、「絵を描くのは、自分で色決めて自分で描いて、自分で額装して、と、全部自分でやるので、テレビと違いがありそうだけど、(テレビも)自分でやる、自分で表現するということでは似たところ、同じなところがあると思います」と共通点を分析する。

今回の番組については「いろんな表現をさせてくれる番組」といい、「表現する方たちはたくさんいると思いますが、やったことのない人でも、自分も表現してみるきっかけになればと思います」と話す木梨。「自分は今56歳なので、関節が痛くなっちゃったりするけど、やれることをやっていくのがテーマ。完ぺきっていうことはないけれど、(今回の作品は)自分の中で到達に近づけたと思います」と自己評価していた。