JR東海は13日、訪日外国人も快適に旅行できるように、東海道新幹線の全駅と在来線の一部の駅で提供している公衆無線LAN無料サービス、いわゆる無料Wi-Fiサービスを特急「(ワイドビュー)ひだ」「(ワイドビュー)南紀」でも提供開始すると発表した。

  • キハ85系を使用する特急「(ワイドビュー)ひだ」

特急「(ワイドビュー)ひだ」「(ワイドビュー)南紀」に使用する特急形気動車キハ85系では、7月1日からグリーン車で無料Wi-Fiサービスの提供を開始する。普通車への整備も順次進め、工事が完了する2019年3月末には、特急「(ワイドビュー)ひだ」「(ワイドビュー)南紀」全車両で無料Wi-Fiサービスが利用可能となる。

提供されるサービスは、東海道新幹線全駅および在来線の一部の駅で実施している無料Wi-Fiサービス「JR-Central FREE Wi-Fi」と同様の仕様。メールアドレスなどを登録することで、事前の契約が不要かつ無料で利用でき、利用可能な車両にはステッカーを貼って案内する。なお、携帯電話の電波を使用しているため、トンネル内や山間部などでは利用できない場合がある。

特急形気動車キハ85系では無料Wi-Fiサービスの提供に加え、和式トイレから洋式トイレへの改造も実施。これにより、高山本線を走行する特急「(ワイドビュー)ひだ」の全列車において、2カ所以上の洋式トイレが利用可能となる(大阪~岐阜間を走行する「ひだ」と臨時列車は除く)。改造工事は2018年12月末までに完了する予定となっている。