三菱UFJリサーチ&コンサルティングは4月9日、「2018年夏のボーナス見通し~企業業績が拡大する中、3年連続の増加が見込まれる~」を発表した。

人手不足が押し上げ要因に

発表によると、2018年夏の民間企業(事業所規模5人以上)のボーナス(1人平均支給額)は前年比1.2%増の37万1,010円と、3年連続で増加する見通し。同社は「内外景気の回復を背景に企業業績の拡大が続いていることに加え、人手不足感が一段と強まっていることが押し上げ要因となる」と分析している。

  • 2018年夏ボーナスの見通し(出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティングWebサイト)

業種別にみると、製造業は同2.3%増の50万9,931円、非製造業は同1.1%増の34万2,442円と予想している。

夏のボーナスの支給労働者数は同3.2%増の4,172万人、支給労働者割合は同0.5ポイント増の82.2%と予測。その結果、夏のボーナスの支給総額は同4.5%増の15.5兆円に拡大すると試算している。

国家公務員(管理職及び非常勤を除く一般行政職)の夏ボーナスは同2.1%増の65万5,735円となる見込み。同社は要因として、人事院勧告による基本給の増加やボーナス支給月数の増加などを挙げている。