阪急阪神ホールディングスはこのほど、阪神電気鉄道と阪急電鉄が推進する「梅田1丁目1番地計画(大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画)」I期棟が4月27日に竣工することを発表した。

  • 「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 完成予想イメージパース

「梅田1丁目1番地計画」の計画地は大阪の中心地である梅田地区で、大阪のメインストリートの一つである御堂筋の北側の起点に位置している。大阪神ビルディングと新阪急ビル間の上空を活用した建替と周辺公共施設整備を一体的に行い、都市機能の高度化や防災機能の強化、公共的空間の創出、良好な景観の形成なども図るという。

  • 「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」計画地周辺図

ビルの名称は、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」に決定。同計画が全体竣工を迎える2022年春には、阪急百貨店(阪急うめだ本店)が入居する梅田阪急ビルを「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」に改称し、近接する両ビルを「大阪梅田ツインタワーズ」と総称する予定であるとのこと。

今回、竣工したI期棟は、地下3階地上13階。そのうち地下1階〜地上9階は阪神百貨店となる。店舗は、品ぞろえの充実を図るとともに、快適な売場環境を整備。さまざまなイベントを通じてライフスタイルの提案を行うことで、都心の一等地にふさわしい存在感と競争力のある商業施設を目指すという。

阪神百貨店は6月1日から部分開業。建替工事は、百貨店の営業を継続しながら進めていく。

  • 用途構成イメージ図

2022年春の全体竣工時には、オフィスゾーンおよびカンファレンスゾーンが開業。オフィスゾーンには、高層部分(地上11〜38階)に、西日本最大規模(2000年以降に竣工したオフィスビル対象)の大型オフィスを整備する。また、地上11階に約4,000平方メートルのカンファレンスゾーンを整備する。

オフィスゾーン11階には、スカイロビーを整備。オフィスワーカーのほか、一般にも開放する。スカイロビーには、地上部から大型エレベーターで直接アクセスでき、スカイロビーと百貨店ゾーンはエスカレーターで繋がるという。

低層部分の屋上には、屋上広場を整備する。屋上緑化なども行い、同ビルのオフィスワーカーや来街者向けにゆとりと潤いのある空間を形成。また、災害時における一時避難スペースとしても活用できるようにするとのこと。

6月からは、大阪神ビルディング西側の解体工事に着手し、II期工事を進めていくという。