ヤマハ発動機は、3月23~25日の期間に開催された「第45回東京モーターサイクルショー」に、電動トライアルバイク「TY-E」、LMW(Leaning Multi Wheel)第3弾となる「ナイケン(NIKEN)」といった個性的な製品や、新型二輪車「MT-09SP ABS」「TRACER900 GT」などを出展した。

  • 「TY-E」

  • 「ナイケン」

東京モーターサイクルショーの開催と同時に発表された電動トライアルバイク「TY-E」は、同社研究開発統括部の業務時間5%を利用した個人の自発的・自律的な活動「Evolving R&D(エボルビング R&D)」から生まれた先行的な開発車両。高回転型の小型高出力モーターをはじめとした駆動系や、軽量化を突き詰めたCFRPモノコックフレームなど、最新の技術が注ぎ込まれている。展示では、「TY-E」の実車とともにデモンストレーション映像が流され、静かな駆動音や岩などを駆け上がるライダーのテクニックに応えるレスポンスなどに驚いている来場者も見受けられた。

「ナイケン」は、2018年の市場投入も予定されている大型LMWの新製品。走行環境変化の影響を受けにくく、旋回時の高い安定感を生み出すLMWテクノロジーによって、さまざまに変化する路面やコーナーが続くワインディングロードを自在に駆け抜ける高いスポーツ性能を実現する。LMWの基本性能を高める「新ステアリング機構」やハイブリッド・フレームといった新技術なども導入されている。

  • 「MT-09 SP ABS」

  • 「TRACER900 GT」

新製品の「MT-09 SP ABS」と「TRACER900 GT」2018年モデルが並んで展示されているコーナーも目を引いた。「MT-09 SP ABS」は、ネイキッドとスーパーモタードを混合したスタイルに水冷直列3気筒845ccエンジンを搭載した「MT-09 ABS」の上級仕様だ。そして、「TRACER900 GT ABS」は「MT-09 TRACER ABS」のマイナーチェンジモデル「TRACER900 ABS」の上級仕様であり、フロントのデザインは「MT-09 SP ABS」とそっくりなのだ。しかし、並んで展示されているため車体スタイルの違いがよくわかり、それぞれの特徴を見比べることができた。

  • 「XSR700」

  • 「XMAX」

  • 「E-ビーノ」

その他の注目モデルとしては、ヤマハが提案するバイクを含めたライフスタイル全般を提案する「FASTER SONS(ファスター・サンズ)」の世界観を具現化した「XSR700」のコンセプトモデル、BLUE COREエンジンを搭載したスクーターの新製品「XMAX」、5月に発売予定のレトロポップなスクーター「ビーノ」と、電動化された「E-ビーノ」、ヤマハカスタムの外装セットを装着した「オーセンティック・スポーツシリーズ」の各種モデルなどがあった。