JR西日本は20日、訪日外国人の利用者に向けた新幹線のサービス拡大について発表した。山陽新幹線などで運行される同社所有の車両で無料公衆無線LANサービス(無料Wi-Fiサービス)を整備するほか、車内トイレを洋式化するなど、さらに快適に旅行できる環境作りを進めていく。

  • JR西日本所有のN700系・700系・500系も無料Wi-Fiサービスを整備

新幹線車内における無料Wi-Fiサービスに関して、JR東海も同社所有のN700Aタイプ全車両を対象に、事前の契約不要かつ無料のサービス提供に向けた準備を進めることを発表している。JR西日本も今回、同社所有のN700系・700系・500系を対象に無料Wi-Fiサービスを提供すると発表。今年夏以降、機器を取り付けた編成から順次サービスを開始し、2019年度末までに全編成でサービスを提供するとしている。「ご利用方法など、詳細についてはサービス開始時までにあらためてお知らせいたします」(JR西日本)とのこと。

あわせて山陽新幹線車両の車内トイレの洋式化も進める。「のぞみ」「みずほ」「さくら」に使用されるN700系の車内トイレはすべて洋式化されたが、山陽新幹線「ひかり」「こだま」の一部列車に使用される8両編成の700系は「洋・和式を同一エリアで1:1の割合で設置」しているという。2018年度から順次、車内のトイレを洋式化する。

  • 山陽新幹線では車内トイレの洋式化も進められる

なお、JR西日本は北陸新幹線車内における無料公衆無線LANサービス(無料Wi-Fiサービス)に関して、昨年11月の時点でサービスの提供時期を「2018年下期頃」としていたが、当初の予定を早めると発表。2018年夏から順次サービス開始し、2019年9月までに全編成でサービスを提供する。