トヨタ車が3台も! 混み合う市場で「セレナ」の立ち位置は
セレナは「Mクラスミニバン」というセグメントに属するクルマだ。ここにはトヨタ自動車の「ヴォクシー」「ノア」「エスクァイア」がいて、ホンダの「ステップワゴン」もいるので混み合っている。これらのクルマがシェア争いを繰り広げているのだが、特にセレナとヴォクシーは抜きつ抜かれつといった間柄だ。
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Mクラスミニバンセグメントの販売状況。赤い折れ線が「セレナ」だ。日本自動車販売協会連合会の統計「乗用車ブランド通称名別順位」と照らし合わせた上でいうと、競合A車(紫)は「ヴォクシー」、競合B車(黄)は「ノア」、競合C車(グレー)は「エスクァイア」、競合D車(緑)は「ステップワゴン」を示しているようだ。これら5車種の中でのシェアが縦軸となっている
セレナ e-POWERの開発責任者である中谷氏は、このクルマが置かれた市場環境について「2社が相当強い」と競合の実力を認めつつも、「勝つためにe-POWERを導入した」と力を込めた。e-POWERの導入により、セレナはヴォクシーおよびステップワゴンに対し、燃費の面で優位なポジションを獲得している。
2018年に入ってからの数字を確認しておくと、1月の販売台数はセレナが約7,800台であるのに対し、ヴォクシーは約7,300台。2月はセレナが約1万400台、ヴォクシーが約8,000台だ。e-POWER導入の発表時、日産で国内販売を担当する星野朝子専務はセレナの月間販売目標を8,000台と定めていた。e-POWER導入により、セレナが同クラストップの座を確固たるものとできるかどうか、まずは3月の数字が気になるところだ。