江崎グリコはこのほど、「ストレスに関する調査」の結果を明らかにした。同調査は2017年12月7日~11日、一般企業で働く1,050人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 仕事上でストレスを感じるシーン

    仕事上でストレスを感じるシーン

同調査では、調査対象を一般企業の社長150人、係長以上の管理職300人、入社1年目の新入社員(18歳~29歳)150人の3属性に分けた。仕事に関するストレスを10段階のどれに当てはまるか調べ、その結果から、「ややストレスを感じる」~「強くストレスを感じる」までの5段階を選んだ人を「ストレス層」として集計している。

仕事上のシーンでストレスを感じるシーンをあげてもらい、3属性の差を見たところ、最もストレス度が高いのは新入社員だった。「長時間労働が是正されないと感じたとき」(82.8%)や「22時を過ぎての残業」(81.4%)について8割以上がストレスを感じていると答えている。

一方、社長は、仕事上のストレスが新入社員や管理職に比べると低めだが、「やたら宛先が多いメールが来たとき」に関しては、新入社員(28.0%)や管理職(37.5%)を大きく上回り、48.2%がストレスを感じていると答えている。

仕事まわりのシーンでのストレスを聞いたところ、3属性の中で最もストレスが高いのは新入社員で、管理職、社長が続いた。新入社員は「飲み会の幹事役」(73.4%)や「歓送迎会の準備が大変なとき」(72.8%)などにストレスを感じている。「居酒屋で会社の人と鉢合わせしたとき」も50.5%がストレスを感じていると回答した。

  • 仕事まわりでストレスを感じるシーン

    仕事まわりでストレスを感じるシーン

新入社員に通常の業務でありがちな22項目をあげ、ストレス度が高いものを調べたところ「『言われなくてもやっとけよ』と言われて行動したら、『勝手なことすんな』と怒られたとき」(86.1%)が最も多かった。次が「『分からないことは聞いてね』と言われたので聞いたら、『自分で考えろ』と言われたとき」(85.0%)となっている。

また、「失敗した理由を聞かれたので、理由を言うと『言い訳すんな! 』と怒られたとき」(83.7%)、「上司からの意味の無い説教」(83.5%)も8割を超えており、上司からの理不尽さに対して新入社員は強くストレスを感じていることがわかった。

  • 新入社員の仕事ストレスTOP10

    新入社員の仕事ストレスTOP10

管理職にも同様に業務に対するストレス度を尋ねたところ、「部署間の調整が上手くいかないとき」(78.8%)、「頑張っているのに、会社や部署が評価されないとき」(75.9%)、「上司と部下の板ばさみになるとき」(72.7%)がTOP3の回答となった。

  • 管理職の仕事ストレスTOP10

    管理職の仕事ストレスTOP10

社長では、「会社や部署の業績が芳しくないとき」(80.3%)が最も多かった。「『おはよう! 』と部下に言っても返事がないとき」(67.7%)、「部下と仲が悪くなるのではと心配になったとき」(61.9%)、「部下からタメ語を使われたとき」(61.6%)といった回答も多い。

  • 社長の仕事ストレスTOP10

    社長の仕事ストレスTOP10