JR北海道は14日、新千歳空港駅のリニューアルについて発表した。訪日外国人が急増し、今後も利用者の増加が見込まれることから、北海道の玄関口として快適に利用できるように、駅のレイアウトを大幅に見直す。

  • リニューアル後の新千歳空港駅の改札口付近イメージ図(画像はすべてJR北海道提供)

工事期間は2018年4~12月とされ、みどりの窓口やインフォメーションデスク(外国人デスク)など一部施設は9月頃から供用開始する予定。リニューアルにともない、これまでのデンマークデザインから"北海道らしさ"を実感できるデザインに一新される。みどりの窓口とインフォメーションデスク(外国人デスク)は現在の待合室付近に移転し、カウンター周辺は道産材をイメージした木目調のデザインに。スペース拡大とともに窓口を現行の最大5カ所から7カ所に増やし、訪日外国人への対応を強化する。

新千歳空港ターミナルビルから新千歳空港駅につながる通路部分は、北海道を代表する樹木である白樺をあしらったデザインとなる。改札内正面および改札外コンコースの柱4本に大型ビジョンを設置し、北海道各地の風景などを映し出すほか、改札口付近の天井などへ季節に合わせた映像をプロジェクターで投影し、北海道の四季を演出。旅行者向けに道内のマップや各地の最低気温などを表示した記念撮影スポットも設置する。

  • みどりの窓口・インフォメーションデスク(外国人デスク)などリニューアル後のイメージ図

  • 新千歳空港ターミナルビルから新千歳空港駅への連絡通路のイメージ図

  • 記念撮影スポットのイメージ図

改札通路は混雑緩和のため、現行の8カ所から10カ所に増設。ICカードのチャージ機を現行の2台から3台に増やして利用者の利便性向上を図るほか、指定席券売機も現行の4台から6台に増設し、「uシート」(快速「エアポート」などの指定席)をはじめ指定席券の購入をスムーズにする。その他、授乳室も新設される。なお、駅トイレについては9月頃の供用開始を予定しており、工事期間中の4~8月は使用できなくなるとのこと。