■総評 もしジブリ世界を旅できるなら

調査の結果、スタジオジブリの作品を観たことがある人は90.1%と、全体の9割以上が何らかの作品を観たことがあることが分かった。「もしジブリ作品の世界を旅できるなら、一番どの作品を旅したいか?」との問いには、「天空の城ラピュタ」(20.2%)が最多となった。以下、「となりのトトロ」(19.3%)、「魔女の宅急便」(13.7%)、「千と千尋の神隠し」(10.3%)、「紅の豚」(5.2%)、「もののけ姫」(3.1%)、「耳をすませば」「ハウルの動く城」(各2.5%)が上位に連なっている。

記念すべきスタジオジブリの第1作であり、今回のアンケートでも1位となった「天空の城ラピュタ」。この作品を選んだ理由としては、天空に浮かぶラピュタを舞台に繰り広げられる冒険の数々を、実際に体験してみたいという声が多い。飛行石を手に入れて、ふわりと宙に浮かんで見たいというコメントも見られた。

「となりのトトロ」は、「トトロが好き」「トトロかわいい」などのコメントが並び、なによりも主人公であるトトロが愛されていることが分かる。ネコバスやまっくろくろすけ、サツキ・メイ姉妹などのキャラクターや、昭和を感じさせるどこか懐かしいレトロな風景も人気の一因となっている。

「魔女の宅急便」はヨーロッパ的な美しい田舎町を背景に、魔女であるキキがほうきにまたがり自由に空を飛ぶ様子に心惹かれる人が多い。「千と千尋の神隠し」では、原色に満ちた煌びやかな湯屋をぜひいちど訪れてみたいというコメントが寄せられている。

「紅の豚」では、世界大恐慌時代のイタリア・アドリア海を舞台に飛行艇乗りが活躍するという、ノスタルジックな世界観を評価する声が多かった。中世を舞台にした「もののけ姫」は、日本の原風景とも呼べそうな原生林が圧倒的な迫力で、「自然がきれい」との評価があった。

実際にジブリの世界を旅するとなると、夢にあふれたファンタジーばかりではなく、時には過酷な環境に身を置く必要もあるかもしれない。日常にいながら、そんな冒険心を満足させてくれるジブリ作品は、やはり第一級のエンタテインメントと言えるだろう。

調査時期: 2018年2月18日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,003人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません