ドイツのアウディAGは、ジュネーブモーターショーにてアウディ初の電気自動車「e-tron」のプロトタイプを公開した。長い航続距離と幅広い充電方法により、妥協なく使用できる電気自動車だという。

  • アウディ「e-tron」

「e-tron」はラグジュアリーカーのスペースと快適性、長い航続距離を組み合わせたSUVで、日常ユースに最適なモデルとして開発される。ジュネーブモーターショーでは、その開幕に合わせて特別なカモフラージュが施されたプロトタイプがジュネーブ市内を走行する。このカモフラージュは特別に開発したデザインフィルムを使用しており、高電圧充電プラグをモチーフとしたオレンジのエレメントが、電気自動車であることを表現している。

同モデルは量産開始までに約250台の試作車が製作され、世界中の過酷な環境でテストを実施する予定となっている。極寒のスカンジナビア、灼熱のアフリカ大陸、アジアの山岳地帯、ニュルブルクリンクの北コース、中国の大都市の渋滞、米国のハイウェイなどを舞台に、妥協のない実地テストが行われる予定だ。

「e-tron」の市販バージョンは、最大150kWの容量で急速充電を行うことができ、それによって30分以内に充電することが可能だという。電動のクワトロ四輪駆動システムも採用する。「e-torn」はヨーロッパ市場では2018年末に発売される予定となっている。