俳優の藤木直人が、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『FINAL CUT』(毎週火曜21:00~)で共演するKAT-TUNの亀梨和也について、今後のシーンへの期待を語った。

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    (左から)杉本哲太、水野美紀、やついいちろう、林遣都=カンテレ提供

亀梨和也演じる主人公・中村慶介が、12年前に母親を殺人事件の犯人かのように扱い、死に追い込んだテレビ番組『ザ・プレミアワイド』の関係者に禁断の映像"ファイナルカット"を突きつけ、事件の真犯人を追う姿を描く復しゅう劇の同作。藤木は、『ザ・プレミアワイド』の人気司会者・百々瀬役を演じている。

ここまで、爽やかなルックスと舌鋒鋭いコメントでお茶の間から愛される司会者を演じるだけでなく、メディアの人間として視聴者の興味をかき立てることへの厳しさをスタッフに爆発させる怪演を見せてきた藤木。前回の第5話の慶介との直接対決のシーンでも、"ミスターメディア"としての狂気を感じさせながら、慶介の激情を受け止める堂々とした演技で応え、緊迫したシーンを作り上げた。

そんな藤木は「メディアの影響力というのはすごく大きいわけで、取り扱い方次第で人の人生を変えてしまうこともできます。慶介も、『ザ・プレミアワイド』のスタッフも、それぞれに正義があったり、仕事のために頑張ったりしていますが、人一人を追い詰める…というのは、さすがにどこかに歪みや間違いがあるのではないかと思うんです」とコメント。その上で、「人の信念や矜持(きょうじ)が、イコール正義ではない。難しいテーマですよね」と、今作の印象を語る。

自身が演じる百々瀬については「お茶の間に人気があるキャスターであり、つまり、ある程度の常識人だと思うんです。ですが、12年前の報道では慶介の母を犯人ではないかとセンセーショナルに報じて、死に追いやり、そして第5話では慶介に『死んでくれて最高の、この上ない幕切れじゃないか』と、まるで『あえて怒らせているのでは』と思わせるようなセリフも放っています。その彼の信念やコアの部分に、果たして何があるのか?」と思案。また、「慶介が復しゅうを完遂したとすれば、慶介にとって本当に満足感を得られる結果となっているのか。そして、その時の慶介の表情を、僕も今から楽しみにしています」と、今後のストーリーへの期待を述べている。

きょう13日に放送される第6話は、慶介から脅迫を受けていたことを知ったテレビ局メンバーの井出(杉本哲太)、真崎(水野美紀)、小池(林遣都)、皆川(やついいちろう)が、百々瀬と反撃を開始。さらに、真犯人とにらむ男の妹・雪子(栗山千明)から「兄が帰ってきた」と知らせを受け、慶介は雪子の元へ急ぐも、それは雪子の罠だった…。

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