中古車のガリバーを運営するIDOMが、クルマの定額・乗り換え放題をうたって始めた新サービス「NOREL」。もうすぐローンチから2年を迎える同サービスだが、IDOMでは提供エリアの大幅拡大に踏み切り、現状の10倍以上となる会員数10万人を目指す方針を打ち出した。

  • NORELのスライド

    IDOMは「NOREL」を日本初のクルマのサブスクリプションサービスと表現する

提供エリアを全国に拡大

NORELとは、好きなクルマを月々いくらの定額制で借りられて、飽きれば年に3~4回は乗り換えられるというサービスだ。ガリバーを運営するIDOMは、中古車という資産を活用して同事業をスタートさせた。

車種により金額は上下するが、NORELの最も安いプランは月額1万9,800円(税別)から。3万9,800円のプランであれば、選べるのは5年落ち程度の国産車が中心となる。7万9,800円のプランだと、ジープ「チェロキー」(2015)、メルセデス・ベンツ「E250」(2014)、レクサス「NX」(2015)などが選べる。これらの金額は対人対物無制限・人身傷害3,000万円の任意保険を含む料金だが、駐車場は利用者が用意しなければならない。1台のクルマに90日間乗ると、次のクルマの予約申込みが可能になる。

  • ラインナップ一覧

    借りられるクルマの一部

同サービスで、2016年4月のローンチから現在までに獲得した会員数は1万人弱。2月からは現状で18都府県の提供エリアを沖縄を除く全国に拡大する。2019年2月までの目標は売上高10億円、会員数10万人だという。

このほどIDOMは、メディア向け勉強会でNORELの現状と今後を語った。IDOMでNOREL事業部の責任者を務める許直人氏によれば、NORELが競合するのはレンタカーやカーシェアリングなどではなく、「クルマを所有する」という従来の人とクルマの付き合い方そのものであるという。