JR東日本は25日、交通系ICカードの入金(チャージ)残額で新幹線の普通車自由席を利用できる新サービス「タッチでGo! 新幹線」について、4月1日からサービスを開始すると発表した。あわせて値段や利用に必要な手続きなどの詳細も発表した。

  • 「タッチでGo! 新幹線」サービスエリア(JR東日本提供)

「タッチでGo! 新幹線」は「Suica」をはじめとする全国相互利用対象の交通系ICカード10種類で利用可能。ICカード残額から新幹線普通車自由席の運賃・料金に相当する額を直接清算するため、事前に乗車券・特急券を購入しておく必要がなくなる。対象エリアは東北新幹線東京~那須塩原間、上越新幹線東京~上毛高原間、北陸新幹線東京~安中榛名間の各区間における停車駅相互間。大宮駅または高崎駅で新幹線改札口を出場せず、別の方面の新幹線に乗り継ぐ場合は利用できない。

サービス開始から当分の間、所定の運賃・料金を合計した額より安い値段を設定。東京~那須塩原間・東京~上毛高原間はともに所定の額より240円安い5,150円、東京~安中榛名間は所定の額より210円安い4,530円と発表された(いずれも大人1名料金)。

なお、新幹線と在来線を乗り換えて利用する場合は、それぞれ別途にICカード残額より清算される。「Suica FREX定期券」でFREX区間外に連続して利用する場合は、FREX区間外に対する「タッチでGo! 新幹線」の値段をICカード残額から自動精算する。

新幹線停車駅を2駅以上含む「Suica定期券」で新幹線利用可能区間外に連続して利用する場合は、「Suica定期券」の新幹線利用可能区間に対する「Suica定期券用特急料金」と新幹線利用可能区間外に対する「タッチでGo! 新幹線」の値段の合計と、新幹線全乗車区間に対する「タッチでGo! 新幹線」お値段を比較し、安い方の金額をICカード残額から自動精算する。

  • 「タッチでGo! 新幹線」ロゴ(JR東日本提供)

「タッチでGo! 新幹線」を利用する際、所有する交通系ICカードの利用開始登録が必要。在来線を含む首都圏の「Suica」エリア内に設置されたJR東日本の自動券売機・チャージ専用機・多機能券売機にICカードを入れ、指示に従って操作すると登録できる。登録は初回のみでよいとのこと。「モバイルSuica」やApplePayの「Suica」もチャージ専用機で登録できる。