大塚食品が手がけるレトルト食品界の草分け的存在「ボンカレー」が、2月12日に発売50周年を迎える。1月22日には50周年記念発表会が行われ、今後予定している様々な展開が発表された。今回は、一足お先に新商品3種を実食!

  • 「ボンカレー」発売50周年を記念する、クラシカルなパッケージの「ボンカレー50」(希望小売価格 230円)

100年ブランドを目指し、進化し続ける「ボンカレー」

大塚食品の始まりは、1964(昭和39)年。関西でカレー粉や即席固形カレーを製造販売していた会社を、大塚グループが引き継いだ。カレーが洋食の代表であり、ごちそうメニューだった当時、メーカー間の競争に勝つために開発されたのが、世界初の市販用レトルトカレー「ボンカレー」だ。パウチの耐熱性や強度、殺菌条件などのテストを繰り返し、試行錯誤の末に同商品の発売までこぎつけたのは、1968(昭和43)年のことであった。

  • 今ではここまでラインナップが豊富に

長期保存を可能にする「アルミパウチ」の採用など、業界に先駆け多くの進化を遂げてきた同商品。発売35年目を迎えた2003年には、従来の湯せん方式から一線を画す、“箱ごとレンジで2分”という調理革命を巻き起こした。その後も多くの新商品の発売やリニューアルを行い、2016年には「ボンカレー」シリーズすべての具材に使用する野菜を国産のものとした(沖縄限定のボンカレーを除く)。

そんな同社が3月5日に発売するのが、50周年記念レシピとなる「ボンカレー50」(希望小売価格 230円)。現在、沖縄限定で発売中の元祖「ボンカレー」をアップデートした逸品だ。あめ色タマネギのコクと、炒めた小麦粉の香ばしい味わいはそのままに、野菜やお肉をボリュームアップ。もちろん、電子レンジでの調理も可能となっている。

  • レトルトカレーの進化を体感

いざ実食。レトルトカレーとは思えないほどしっかりとした食べ応えのお肉と野菜に、日本人好みのとろみのあるルーが絡む、安心感のある味わいだ。このクオリティのカレーが、箱ごとレンジで1分40秒(出力500Wの場合)という手軽さで、しかもお値段は230円。自炊する必要性を感じなくなってしまうほどの仕上がりに、筆者も驚きを隠せなかった。

スーパーカップ×ボンカレーの夢のコラボが実現!

2018年に、同じく周年記念を迎える商品がある。エースコックが展開するカップラーメン、「スーパーカップ1.5倍」だ。「ボンカレー」がレトルト食品界のパイオニアであることは前述の通りだが、1988(昭和63)年に発売され、今年30周年を迎える「スーパーカップ1.5倍」もパイオニアであるということをご存じだろうか?

  • 左から、「スーパーカップ1.5倍 ボンカレーゴールド中辛風 カレーうどん」、「スーパーカップ1.5倍 ボンカレーゴールド辛口風 カレーラーメン」(希望小売価格 各200円)

「スーパーカップ1.5倍」は、カップラーメンで“大盛り”を初めて展開し、当時の市場の流れを大きく変えたという。この2つのロングセラーブランドが、お互いの周年をきっかけにタッグを組み開発したのが、「スーパーカップ1.5倍 ボンカレーゴールド中辛風 カレーうどん」、「スーパーカップ1.5倍 ボンカレーゴールド辛口風 カレーラーメン」(希望小売価格 各200円)の2商品。1月22日に発売されたこれらのコラボ商品も、早速実食してみた。

  • 「スーパーカップ1.5倍 ボンカレーゴールド中辛風 カレーうどん」は、かつおだしが効いたマイルドな味わい

まずは「スーパーカップ1.5倍 ボンカレーゴールド中辛風 カレーうどん」を味見。かつおだしが香るカレーのスープに、タマネギの甘みとトマトの旨みが加わった、「ボンカレーゴールド 中辛味」を思わせる仕上がりになっている。ジャガイモとタマネギ、ニンジン、かまぼこ、ネギが入り、食感も楽しめる。しっかりとした弾力とコシのあるうどんも、スープに負けない抜群の存在感を放っている。

  • やや辛口な「スーパーカップ1.5倍 ボンカレーゴールド辛口風 カレーラーメン」

「スーパーカップ1.5倍 ボンカレーゴールド辛口風 カレーラーメン」は、よりスパイシーな味わい。タマネギの甘みにソースのコクを加え、ほのかに豚骨が香るスープが食欲をそそる。具材は、ジャガイモとタマネギ、ニンジン、ネギに揚げ玉のラインナップ。おなじみ「カドメン」も歯切れがよく、大盛りでも一気に食べ切ってしまうこと請け合い。両商品ともにご飯との相性もバッチリなスープがたまらない。

新ユニット「キャレ~ン」も思わずマジ食い

1月22日には、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて上記新商品の発表会が行われた。会場には、お笑いコンビ・キャイ~ンの天野ひろゆきさんと、タレントの河北麻友子さんが登場。1日限りのスペシャルユニット「キャレ~ン」を結成し、2人で協力して調理した新商品を試食した。

  • イベントには、ボン王子とこぶたちゃんも駆け付けた

箱ごとレンジでチンするだけという手軽さに驚く場面もありつつ、出来上がった商品を試食した2人はその味を絶賛。「ボンカレー50」について天野さんは、「年代を選ばないカレー。日本のカレーの基本をボンカレーが見せてくれた感じ。お母さんもお手上げなんじゃないですか?」と語った。

  • ボン王子に見守られながら実食

得意料理はスーパーカップであるという河北さんはカレーうどんを頬張り、「たしかにボンカレーみたいでおいしい! 楽屋のお弁当も我慢してよかったです。マジ食いでした」と笑顔で味の感想を述べた。

今後も50周年の取り組みとして、某鉄道会社や某スーパーヒーローなど異業種とのコラボ、各種キャンペーンなどを予定している「ボンカレー」。新商品のみならず、これからの展開も目が離せない。

※価格は全て税別