毎週様々な映画が公開され、趣向を凝らした宣伝が行われる。「映画の内容と関係ない」等と宣伝方法が非難されるケースもあるが、実際に「この作品を映画館に観に行こう」と思うのには、どのようなきっかけがあるのだろうか? マイナビニュース会員に、映画を観に行くきっかけとなる宣伝についてアンケートをとった。

Q.どのような宣伝がきっかけで映画を観に行くことが多いですか? (3つまで選択/2,382名中の割合)

1位 テレビCM(40.9%)
2位 映画館の予告(39.6%)
3位 インターネットの情報・記事など(36.6%)
4位 インターネットでの評判(24.3%)
5位 テレビのバラエティ番組などの宣伝(22.6%)
6位 友人などの直接の感想(16.9%)
7位 雑誌の情報(11.5%)
8位 PRイベントの情報(7.8%)
9位 その他(6.4%)

1位はテレビCM、2位は映画館の予告と、映画に関する内容がダイレクトに分かるものがやはり強くなる傾向に。また3位、4位の「インターネットでの情報・記事など」「インターネットでの評判」を合わせてみると、WEB上の情報が重要となっていることも分かる。もっとも、このアンケート自体がインターネット上で集計されているため、回答者が親しんでいるという点もあるだろう。

さらに実際にどういった宣伝が心に残ったのか、自由に答えてもらった。自由式のため、個別の作品を答える人、心に残った手法を答える人とその回答は様々。中でも、複数意見上がった作品や手法をまとめた。

人気の高かった作品

■『探偵はBARにいる3』

・「大泉洋は天才だと思う。映画の告知でバラエティー等の地上波に出ても飽きがこない」(52歳男性/専門店/営業関連)
・「大泉洋の番宣バラエティ。なにしろ大泉洋のトークが面白い。『水どう』からずっと応援している。一発ギャグに頼る下手な芸人より大泉さん出せばよいのに、とまで思える」(52歳女性/その他/事務・企画・経営関連)

  • 『探偵はBARにいる3』の松田龍平、大泉洋

・「大泉洋と松田龍平との絡みが印象的だった。大泉洋本人が俳優にしてはうるさすぎて印象に残った、松田龍平とのコンビも相変わらずで面白かった」(41歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「『探偵はBarにいる』を大坂の川から舟で宣伝したやつ。派手だな、楽しそうだなと」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「CM宣伝で大泉洋さんがパンツ1枚で船にのせられているシーンが印象に残りました。パンツ姿が面白い」(50歳女性/教育/専門サービス関連)

■『関ヶ原』

・「俳優の対談。興味のある分野であり、また俳優さんたちの顔ぶれが私の好きな人たちばかりであったから」(52歳男性/百貨店/販売・サービス関連)
・「骨っぽい硬派な感じがした!」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「主演の岡田准一さんが監督から褒められていたことが心に残りました。岡田准一さんの役者にかける意気込みが伝わってきたからです」(57歳男性/不動産/その他・専業主婦等)

■『アウトレイジ 最終章』

・「ビートたけし氏が"暴力"について語ったことです。静かな"暴力"が一番怖い、ということを言っていました」(35歳女性/教育/専門サービス関連)
・「"全員悪人"というキャッチフレーズと豪華すぎる出演陣とそれに伴うテレビなどでの豪華な面々の宣伝活動が印象的だった。出演陣が豪華すぎだった」(43歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連(営業・MR・人材・コールセンター他)
・「監督や出演者が積極的に宣伝してたのが意外だった」(42歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)

■『銀魂』

・「ハチャメチャだから」(63歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「橋本環奈の変顔が心に残っている」(45歳男性/食品/事務・企画・経営関連)
・「予告からおもしろかったから」(25歳男性/化粧品・医薬品/営業関連)
・「バラエティに富んだ予告編。笑えるところをもりこんで楽しそうだった」(43歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

  • 映画『銀魂』

■『8年越しの花嫁 奇跡の実話』

・「地元・岡山の話だったから」(34歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「何よりも実話の内容がすごい。奇跡的と言える出来事がドラマ化されることで、決してあきらめることなく頑張った当事者にスポットが当たることは、とてもいいと思う」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「もちろん一般人の実話なので、番宣等は一切ないのに、ネットやテレビ、本屋ですごく目にした。テレビの密着取材でも、本人夫妻を見た事があり、色んなメディアで、目に触れ、凄く見たい気持ちにさせられた」(39歳女性/百貨店/事務・企画・経営関連)

■『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

・「亡くなってしまったキャリーさんがでていたのが、ああ、もう姫はいないんだな、とショックをうけた。作品の内容以前に、作品のキャリアをかんじ、同時に、物の哀れも痛感した」(58歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)
・「ルーク役のマーク・ハミルが来日して、子供の頃に日本に住んだことがある経験があることをインタビューで語っているニュースを見た。話題作の重要な役を演じている世界的な役者が日本に愛着を持っているインタビューがとても親近感がわきました。スターウォーズの最新作がとても期待できるストーリーや新しく登場するキャラクターに期待したくなりました」(50歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「『スター・ウォーズ』の映画キャンペーンがすごくよかったです。俳優陣へのインタビューもとても丁寧のこたえてくれているのが理解できましたし、真摯な姿勢がよく伝わってくるようでとても印象に残っています。1つ1つの質問に対してとても丁寧に答えていましたし、心打たれました。今までにもいろいろな映画のキャンペーンを見ましたが、スターウォーズが一番良かったと思いました」(57歳男性/通信機器/事務・企画・経営関連(マーケティング・経理・企画・経営他)