JR東日本盛岡支社はこのほど、2018年度内の開業をめざして復旧作業を続けている山田線宮古~釜石間(55.4km)の工事進捗状況について公表した。

  • 11月下旬に撮影された津軽石駅付近(左)と移設後の織笠駅付近現況

  • 11月下旬に撮影された大槌川橋りょう付近(左)と今月撮影された鵜住居駅付近現況

東日本大震災で被災した同区間の復旧については、JR東日本・三陸鉄道・関係自治体の3者間の合意にもとづき、JR東日本が鉄道復旧を担当し、復旧後は三陸鉄道が引き継ぎ、北リアス線・南リアス線と一体運営することが決まっている。今回のJR東日本盛岡支社の発表によれば、同区間で被災した7駅のうち、津軽石駅・織笠駅・鵜住居駅で駅設備の復旧工事が進行中。織笠駅と津軽石駅ではホームの復旧工事が進み、軌道工事が完了した鵜住居駅も今後ホーム復旧工事を行うという。

被災した駅舎の復旧は7駅中5駅をJR東日本が担当。磯鶏駅と津軽石駅は駅舎の修繕で対応し、織笠駅・浪板海岸駅・鵜住居駅は新設する。陸中山田駅と大槌駅は地元自治体が駅舎を新設する。JR東日本が復旧を担当する5駅については、2018年7~8月にかけて順次工事が完了する予定だ。

被災した橋梁でも復旧工事が進み、大槌川橋梁では河川護岸の復旧が進行中。これが終わり次第、橋梁付近へのアプローチ部の工事に着手する。