千趣会は12月18日、運営するベルメゾン生活スタイル研究所実施の「女性の生活意識アンケート調査」の結果を発表した。調査は10月30日~11月16日、30~50代の女性1,830名を対象にインターネットで行われた。2012年から半年に1回実施され、今回で12回目。

女性は、結婚や出産といったライフイベントによって、生活が大きく変化するもの。「ワークライフバランス」という言葉が多く登場した2017年、女性たちは幸せだったのだろうか。早速、今回のアンケート結果を見ていこう。

幸せだという女性が減少傾向

  • 千趣会、ベルメゾン生活スタイル研究所「女性の生活意識アンケート調査」 現状に自分は幸せだと思う?<br>家庭や仕事、趣味など、バランスのとれた生活ができていると思う?

    現状に自分は幸せだと思う?
    家庭や仕事、趣味など、バランスのとれた生活ができていると思う?

「今の自分が幸せだ」と思っている女性の割合は、前回調査から1.0pt減少の66.2%となり、調査開始以来最も低い結果となった。また「自分は家庭や仕事、趣味などバランスのとれた生活ができている」と思う女性は31.5%と、前回から横ばいに。依然、家事や育児と仕事とのバランスがとりにくい状態であることがわかった。

働く女性半数超が自分の収入に不満

  • 千趣会、ベルメゾン生活スタイル研究所「女性の生活意識アンケート調査」夫の収入・自分の収入に満足している?

    夫の収入・自分の収入に満足している?

続いて、収入やお金について調査を実施。まず、「夫の収入に満足しているか」聞いたところ、「満足している」という女性は27.2%と、前回調査から4.2pt減少した。

一方で「自分の収入に満足している」という女性は17.4%。前回から0.7pt増加したものの、依然として夫の給料よりも自分の給料に不満を持っている女性が多く、調査開始以来、働く女性の半数以上が自分の収入に不満を抱いている状況が続いている。

また、消費について「一年前と比べて財布の紐が緩んだ」女性は、前回から2.2pt増加したものの、8割近い女性の財布の紐は堅いままに。「一年前と比べて節約をより意識するようになった」女性は、前回から2.1pt減少した。

家計の圧迫感が徐々に改善へ

  • 千趣会、ベルメゾン生活スタイル研究所「女性の生活意識アンケート調査」家計について

    家計について

次に、家計について調査を実施した。結果は、「日々の生活の中で家計が逼迫していると感じる」人は37.8%と、前回より1.7pt減少。反対に「感じない」人は28.2%でほぼ横ばいという結果に。また、「家計に余裕がなくなっていると感じる」女性は、前回比1.8pt減の36.9%。一方、「そう思わない」女性は0.7pt増の29.1%となった。家計の圧迫感や家計のゆとりは、緩やかに改善しつつあることが読み取れた。