カオナビは12月19日、「社内コミュニケーションと働き方」に関する調査結果を発表した。調査は11月10日~13日、従業員数100~1,000人未満の会社で働く20歳~59歳の会社員(非管理職)600名(性年代別均等割付)を対象にインターネットで行われた。

顔と名前が覚えられていると、離職意向低下

厚生労働省が発表した調査によると、新卒就職者の3年以内での離職率が2年ぶりに増加。依然32.2%と高いことから、働き方改革が進むも人材管理が上手く進んでいないことが伺える結果に。

そこで同社は、社員一人ひとりの個を把握する上で最も基本的な"顔と名前の認識"に着目。はじめに、「あなたは職場内でどのくらい認識されていると思いますか?」と聞いたところ、社内の人から顔と名前が「よく覚えられている」「まあ覚えられている」と感じる人は47.3%、「あまり覚えられていない」が52.7%となり、半数以上の人が社内の人から顔と名前が「あまり覚えられていない」と感じていることが分かった。

  • カオナビ「社内コミュニケーションと働き方」  顔と名前が認識されている度合いと離職意向の関係

    顔と名前が認識されている度合いと離職意向の関係

社内の人から顔と名前が覚えられていることによって、離職意向にどのような影響があるのか調べたところ、顔と名前を「覚えられている」と感じるほど、離職意向が低下する傾向がうかがえた。離職意向が高い人の割合は、「よく覚えられている」と感じる人では25.4%だったのに対し、「あまり覚えられていない」では36.4%だった。

顔と名前が覚えられていると、モチベーションUP

  • カオナビ「社内コミュニケーションと働き方」  顔と名前が認識されている度合いと仕事へのモチベーションの関係

    顔と名前が認識されている度合いと仕事へのモチベーションの関係

次に、仕事へのモチベーションへの影響について調査を実施した。結果は、「よく覚えられている」と感じる人の方が、「あまり覚えられていない」と感じる人と比べ、モチベーションが高い人の割合が約4割高い結果に。また「顔と名前を覚えられている」と感じる度合いに比例して、モチベーションが高い人の割合は増加傾向にあることがわかった。

顔と名前が覚えられていると、会社への満足度UP

  • カオナビ「社内コミュニケーションと働き方」  顔と名前が認識されている度合いと会社への満足度の関係

    顔と名前が認識されている度合いと会社への満足度の関係

続いて、会社への満足度への影響について調べたところ、会社への満足度が高い人の割合は、「顔と名前を覚えられている」と感じる度合いが高くなるほど増加傾向に。「顔と名前を覚えられている」と感じるほど、社員の満足度が上がると推測できる結果となった。