JR東日本が2018年3月17日に実施するダイヤ改正で、八戸線の全列車を新型車両キハE130系500番台の運転とすることが発表された。男鹿線では交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」を使用する列車が3往復に増える。

  • 八戸線ではキハ40・48形の全編成を新型車両キハE130系500番台に置き換える(写真2枚ともJR東日本盛岡支社提供)

八戸線では12月2日に新型車両キハE130系500番台がデビュー。1両(キハE130形)・2両編成(キハE131形・キハE132形)を6編成ずつ、計18両を順次導入予定とされていた。ダイヤ改正後は八戸線の既存車両キハ40・48形の全編成を新型車両に置き換える。あわせて午前の下り列車2本(三戸発鮫行)で実施していた青い森鉄道線との直通運転を取りやめ、八戸駅始発に変更。利用状況に合わせた編成両数の見直しも行う。

なお、ダイヤ改正後の八戸駅12時22分発・久慈駅14時7分着の下り列車、久慈駅15時0分発・八戸駅16時52分着の上り列車については、引き続き「リゾートうみねこ」編成で運転する場合があるとのこと。

  • 男鹿線に導入された交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」。ダイヤ改正後は3往復運転となる

男鹿線は2017年3月ダイヤ改正で交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」がデビュー。現在は毎日2往復運転されて好評ということもあり、ダイヤ改正後は男鹿線沿線のさらなる活性化のため、新たに1往復追加して3往復運転を行うことになった。ダイヤ改正後の「ACCUM」を使用する列車の時刻は下り(男鹿行)が秋田駅8時52分発・12時8分発・15時28分発、上り(秋田行)が男鹿駅10時21分発・13時45分発・16時58分発となる。

五能線、減便も快速列車を1本設定

奥羽本線秋田~青森間では、「新青森駅からのリレー列車の整備・充実ならびに優等列車の拡充等を図っていただきたいとの要望があった」(JR東日本秋田支社)ことを受け、特急「つがる」の停車駅に浪岡駅を追加。全列車停車し、新青森駅乗換えによる東北・北海道新幹線主要駅への到達時分短縮を図る。秋田~大館・弘前間で朝に上り2本、夕方以降に下り2本運転される快速列車は、利用者や自治体からの要望により、ダイヤ改正後は上飯島駅・羽後飯塚駅にも停車。秋田~八郎潟間の各駅に停車することになる。

五能線では利用状況に合わせた一部列車の運転取りやめ・統合などが実施される。東能代~深浦間では現行の下り20本・上り18本(東能代~能代間の列車は下り12本・上り11本)から下り18本・上り16本(東能代~能代間の列車は下り10本・上り9本)、深浦~弘前間では現行の下り11本・上り11本から下り9本・上り10本に減便される。ダイヤ改正後の弘前駅6時46分発・東能代駅10時41分着の上り列車は「五能線の沿線観光活性化のため」(JR東日本秋田支社)、快速列車として運転される(途中の鰺ケ沢駅まで各駅に停車)。津軽線も利用状況に合わせた一部列車の編成両数見直しを行う。