JR九州は15日、ダイヤの見直しを2018年3月17日に実施すると発表した。鹿児島・宮崎地区の在来線では、特急「はやとの風」が臨時列車となり、肥薩線・吉都線で列車の運転取りやめも。他の路線でも早朝・夜間を中心に運転区間・運転時刻が見直される。

  • JR九州のD&S列車、特急「はやとの風」は来年3月17日から臨時列車に

特急「はやとの風」は2004年3月の九州新幹線新八代~鹿児島中央間の開業に合わせ、吉松~鹿児島中央間(肥薩線・日豊本線など経由)の特急列車としてデビュー。肥薩線最古の駅舎を持つ大隅横川駅・嘉例川駅にも停車し、現在はキハ147形・キハ47形の2両編成で毎日2往復運転されている。今回発表されたダイヤ見直しにより、3月17日以降の同列車は「お客さまのご利用が多く見込まれる日に運転」(JR九州)されることに。具体的な運転計画は「『春の臨時列車のお知らせ』の際に、改めてお知らせします」としている。

肥薩線・吉都線では早朝・日中・夜間を中心に列車の運転取りやめも予定されている。肥薩線八代~人吉間では、朝の上り快速列車(人吉発熊本行)、夜の下り快速列車(八代発人吉行)も含む3往復が運転取りやめに。肥薩線人吉~吉松間は普通列車2往復の運転を取りやめ、3月17日以降の列車本数は3往復となる。肥薩線吉松~隼人間は普通列車2往復の運転を取りやめ、吉都線も都城~吉松間で日中・夜間の3往復を運転取りやめとする。

  • 肥薩線・吉都線は3月17日以降、全区間で列車が減便される

鹿児島地区の鹿児島本線では、市来発川内行の上り始発列車が運転取りやめとなる。指宿枕崎線では早朝4時台に山川駅を発車していた上り始発列車が喜入発となって運転区間が短縮され、この列車に続いて運転されていた喜入発鹿児島中央行の普通列車は運転取りやめとなる。山川~枕崎間の下り最終列車は現在、快速「なのはな」と接続して山川駅19時58分発・枕崎駅21時5分着で運転されているが、3月17日以降は指宿駅20時26分発・枕崎駅21時39分着に繰り下げられる。現行の指宿発西頴娃行の下り最終列車は運転取りやめとなり、鹿児島中央発山川行の下り最終列車の時刻は繰上げとなる。

日南線では早朝5時台に油津駅を発車する上り始発列車を青島発として運転区間を短縮し、行先を現在の南宮崎行から宮崎行に変更。志布志駅からの上り始発列車も南郷駅始発として運転区間を短縮する。志布志行の下り最終列車の時刻は繰上げとなる。

宮崎地区の日豊本線では、夜間に運転される鹿児島中央発東都農行の上り普通列車を延岡行に延長する一方、現行の上り特急「にちりん26号」(宮崎空港発大分行)は運転区間が延岡駅までに短縮され、特急「ひゅうが4号」となる。日豊本線佐伯~延岡間の普通列車は現在の下り4本(うち1本は市棚発南延岡行)・上り4本(うち1本は延岡発市棚行)から下り3本(うち2本は佐伯発重岡行)・上り3本(うち1本は重岡発佐伯行)に減便。重岡~延岡間を走る下り普通列車は朝6~7時台の1本のみとなる。