ボルボ・カー・ジャパンはこのほど、世界で初めて3点式シートベルトを標準装備した1959年式「PV544」をトヨタ博物館に寄贈すると発表した。

  • ボルボ「PV544」

「PV544」は、ボルボのエンジニアであるニルス・ボーリン氏により開発された3点式シートベルトが初めて標準装備されたモデル。1959年の発売で、ボルボの安全技術を象徴するモデルとして知られている。ボルボはこの技術の特許を無償公開し、以来、このシートベルトは100万人を超える人々の命を救ったとされる。

同モデルは2ドアサルーンのボディに1,583ccの直列4気筒エンジンを搭載し、約24万4,000台が販売された。1950年代後半から1960年代前半にかけて、最も成功したラリーカーのひとつともなっている。

トヨタ博物館は、毎年25万人が来訪する国内有数の自動車博物館で、世界の自動車約140台を中心に自動車誕生以来の歴史を展示している。ボルボでは、安全技術に関する取組みを国内外へ向けて発信すべく「PV544」の寄贈を決定した。