女優の井上真央が主演するカンテレ・フジテレビ系ドラマ『明日の約束』。きょう12日(21:30~)に放送される第9話では、それぞれの登場人物たちが、決断を下していく。

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    仲間由紀恵(左)と及川光博=『明日の約束』第9話より(カンテレ提供)

井上演じるスクールカウンセラー・藍沢日向が、人間関係に葛藤しながら男子高校生の自殺の謎を追う同作。親子関係に端を発するさまざまな問題が描かれ、日向自身も過干渉な母・尚子(手塚理美)からの束縛に苦しんでいた。

番組の監修も行う臨床心理士でスクールカウンセラーの鈴木水季氏は「親子の問題は昔からあった、普遍的で永遠のテーマです。人間関係には心理的距離がすごく重要で、近くなりすぎるほど、愛と依存が表裏一体のものになります。相手を愛しているのだけれど、強くコントロールや依存をしてしまうということが、親子関係でとても多く見られます。この違和感にしっかり向き合わないでいると、同じような問題が別の人との間にも生じてしまうということが多々あります」と話す。

そして、息子の自殺の原因として周囲や娘から名指しされ、糾弾された母・真紀子(仲間由紀恵)は「ちゃんとした家族を作りたかった。私はどこで間違えたのか? どこがいけなかったのか?」と絶望。圭吾を束縛していたのは事実だが、誰よりも圭吾を愛し、夫が愛人に溺れる中で家庭を守ってきたのも真紀子だった。

鈴木氏は「親は子のために一生懸命なのです。子供を強くコントロールしてしまう母親は実はすごく頑張り屋さんで、自分の気持ちを押し殺している人が多い。真紀子も自分のことを後回しにして頑張ってきたのだと思います」と推察。第9話では、そんな真紀子もある決断を下し、圭吾が命を絶った部屋に向かう。

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