「声優だって旅します the 2nd スペシャルイベント」が11月18日、東京・中野サンプラザホールにて行われた。本イベントは、人気声優が旅に出かけるオールロケのバラエティ番組『声優だって旅します the 2nd』の出演者が集結した、いわば番組の完結編となるイベント。富山を旅した諏訪部順一・前野智昭ペアと、仙台を旅した浪川大輔・蒼井翔太ペア、そして沖縄を旅した梶裕貴・畠中祐ペアが登場し、旅の思い出に花を咲かせた。今回は、昼の部の模様をお届けする。

  • 左から畠中祐、梶裕貴、なまはげ(浪川大輔)、諏訪部順一、蒼井翔太、前野智昭

最初のコーナーは「こえたびトーク」ということで、3組の旅を写真や未公開映像で振り返る。さらに、旅にまつわるクイズも抜き打ちで出題された。

諏訪部・前野ペアが旅をしたのは富山県。新鮮な魚介が味わえる市場や、全長58mの糸電話があることで知られる富岩運河環水公園などを訪れたそう。

抜き打ちクイズでは、「カニの競りを市場で見学している時に、前野がそれを何にたとえたか?」という問題が出題された。これには、「オーディション」と回答した梶が正解。前野は、次々に値段がついていくカニたちに、オーディションされる声優の姿を見ていたそう。梶は、「一緒にオーディションを戦ってきた同期なので!」と、そんな前野に共感していた。

また、愛犬家の諏訪部たっての願いで、日頃愛用している犬猫グッズの会社を見学したふたり。諏訪部はカメラの回っていないところでも、モデルの犬猫と戯れていたそう。すっかり犬や猫にデレデレな様子に「こんな諏訪部さん見たことない! と思いました」と前野は話していた。

そんな旅の思い出を漢字一文字で表すと、諏訪部は「犬」、前野は「鰤」だそう。ここで前野の回答した「鰤」を、何と読むかと振られた浪川。「魚の師匠だからシャチ」と答え、会場からは笑いがこぼれていた。

浪川と蒼井ペアは”伊達男になる旅”と称して宮城県を旅行。朝市に行ったり、追い込み漁を体験したりと宮城を満喫したようだ。

クイズでは、オープンカーと言われて番組から用意された車が何であったかが出題された。伊達男にふさわしい乗り物のはず……と思いきや、正解は荷台だけがオープンになっている軽トラック。運転は浪川が担当したという。助手席の蒼井は、浪川が飽きないようにとCDを10枚持ってきたそうだが、すべて自分がリリースしたCD。しかも、軽トラックではCDが聞けないというオチまでついた残念なドライブだったようだ。

また、仙台市の郊外にある巨大な観音像、仙台大観音の中を登ったというふたり。日本で一番大きな観音像とのことではりきって登っていたが、カメラマンが途中で疲れてしまい、浪川がカメラを担いで登ったという。たくましい浪川のエピソードに「惚れそうになりました」と蒼井もコメント。しかし、せっかく頂上に着いたのに、スタッフから「実は日本で2番目でした」との報告があり、こちらもきれいにオチがついてしまった。

そんな旅を漢字一文字で表すと、浪川は「汗」、蒼井は「皇」とのこと。蒼井はこの旅の中で、上品な「皇太子系男子」を目指しており、これは浪川の要望だったそう。蒼井がおしとやかに振る舞えば、自分がより伊達男に見えるかもしれない、という目論見だったようだ。

最後に沖縄旅行の様子を振り返った梶・畠中ペアは、旅先でお互いの水着を選んだ時のエピソードを披露した。畠中は当時髪の毛を切りたてだったため、「セットしていないとパイナップルのようだったから」と、梶はパイナップル柄の水着をチョイスしてあげたそう。畠中は「梶さんは緑のイメージだから」と、緑色の水着を選んだという。

また、大草原で畠中が梶を記念撮影したときに、広い草原の中、ジャンプをしながら「ほっかいどうはでっかいどう!」と渾身のギャグを言い放った梶。しかし、畠中はカメラを構えることに夢中で、「アハハ」と突っ込まずにスルーしてしまったそうだ。梶は「確かに面白くないギャグだけど、後輩だからちょっとは突っ込んでくれると思ったんですよね……。DVDを見返してて、この瞬間がくるとゾワッとする」と、悲しげに話していた。

梶はそんな旅を漢字一文字で「運」と表す。当日は天気予報が覆り恵まれた天候だったことからこの漢字を選んだそう。畠中は、梶に緑色の水着を選び、ガラス工芸体験で緑色のグラスを作っていたにもかかわらず「青」と回答。出演者全員から「緑じゃないんかい」とツッコミが入った。

続いては「こえたびイイネエピソード披露」のコーナーへ。いいねと言われそうな旅のエピソードを披露して、ポイントを獲得していくコーナーだ。

梶は、畠中が沖縄の旅で見た星空や、夜に梶と話したことに刺激を受けて、デビューシングルのカップリング曲「Starter」を作詞をしたという、とっておきのエピソードを披露。畠中も、「梶さんの、暇さえあれば旅に出かけて、そこで得た刺激を日々の力にしていくんだって話が熱くて、俺も旅に出ようと思いました」と熱く語った。

蒼井からは「浪川さんが、ゲームのガチャをまわすためのチカラになる、1万円分のカードを買ってくれた」という話が。更にガチャの遊び方も細かく教えてくれたそう。しかし、浪川が翌朝、「どれくらい楽しめた?」と聞くと、15分で使い切ってしまったそうだ。このエピソード披露により、ポイントを最も多く獲得したのは浪川・蒼井ペアとなり、二人には「声旅キング」の称号が与えられた。

最後のコーナーは「こえたびご当地ルーレット」。ルーレットが止まった都道府県にちなんだミッションが各チームに与えられ、クリアするとご当地の賞品がゲットできるというものだ。

梶・畠中がキャラクターのセリフを大阪弁に変換しながら読んだり、諏訪部・前野が群馬県にちなんだ巨大ダルマ落としにチャレンジしたりと、各チーム頭と体を使って大奮闘。浪川・蒼井ペアは秋田県にちなみ、なまはげに扮して、正しい小道具を選んで会場を怖がらせるという「なまはげチャレンジ」に挑んだ。

実際に使用されている本物のなまはげ装束に身を包んだのは浪川。「泣く子はいねぇか!」と迫力のある声を上げつつ、「蝋人形にしてやろうか……」と言ってみたり、蒼井が選んだ小さなラケットを持って振りかぶったりと、チャーミングななまはげを演じていた。各チームが手に入れた賞品は、抽選会で会場のファンへプレゼンされることに。こうして、内容盛りだくさんのイベントが終了した。

終了後には、スクリーンに『声優だって旅します』3期決定の告知が。次はどんな声優がどこへ旅するのか。今後の放送が楽しみだ。