JR東海は6日、東海道新幹線N700Aへの防犯カメラ増設工事が間もなく完了すると発表した。12月14日以降、同社が保有する新幹線車両の約9割にあたるN700Aタイプ118編成すべてに車内防犯カメラが設置されることになる。

  • 東海道新幹線N700Aへの防犯カメラ増設工事が完了へ

防犯カメラの増設は、2015年6月に東海道新幹線車両内で発生した放火事件を受け、取り組んできた。それ以前はデッキ乗降部にのみ設置されていた防犯カメラを客室内とデッキ通路部にも増設し、犯罪や不審な行為などを抑止するとともに異常発生時に車内の状況を迅速に把握できるようにした。非常ボタンとも連動しており、乗客が非常ボタンを押すと運転台・車掌室でアラームが鳴り、防犯カメラの画像でいち早く状況を確認できるしくみとなっている。

2019年度末には700系の引退が予定されており、2020年度初頭にはJR東海が保有する東海道新幹線の全編成が車内防犯カメラ設置車両となる。