アウトモビリ・ランボルギーニは4日、同社にとって第3のモデルとなる「ウルス」を発表した。世界初の「スーパーSUV」との位置づけで、スーパーカー並みの走行性能を実現しながら、同時にSUVならではの利便性をあわせ持つ。

  • ランボルギーニ「ウルス」

「ウルス」は4.0リットルのV8エンジンを搭載。その最高出力は650hpとなっており、1リットルあたりのパワーは162.7hpでクラス最高レベルとされる。パワーウエイトレシオもクラス最高の3.38kg/hpを達成した。0-100km/h加速は3.6秒、0-200km/h加速は12.8秒となり、最高速度は市販SUVで最高の305km/hを誇る。

ボディは、スチールとアルミを組み合わせた軽量なシャシーに優れた空力性能を発揮するエクステリアを組み合わせた。軽量化のためフレームのないアルミ製のドアや、軽量と快適性を追求したシートが採用され、サスペンションも特別設計のピボットベアリングを内蔵したアルミ製サブフレーム付きフロントアクスル、アルミとスチールのハイブリッド構造を持つリアアクスルを採用している。

駆動系は特別に開発されたトルコンを持つ8速ATに、トルセンの自動固定式セントラル・デファレンシャルによる4WDを組み合わせる。前後のトルク配分は通常40:60だが、必要に応じてフロントは最大70%、リアは最大87%までトルク配分を高めることが可能。アクティブ・トルク・ベクタリングも搭載しており、個々のホイールへの推進力を瞬時に自動調整する。

インテリアは3,003mmという長いホイールベースによって快適な空間を確保している。トランクスペースは最大1,596リットル。乗車定員は5名だが、リアを2人掛けシートとして快適性を高めることもできる。トリムには最高級レザー、アルカンターラ、アルミニウム、カーボンファイバー、ウッドなどがふんだんに使用され、好みに応じてカスタマイズできる不オフなオプションも用意されている。

「ウルス」は2018年春にデリバリー予定で、日本での価格は2,574万円(税抜)となっている。