トヨタ自動車はこのほど、米国・ロサンゼルスで開催されている「2017年ロサンゼルスオートショー」に小型SUVのコンセプトカー「Future Toyota Adventure Concept(FT-AC)」を出展すると発表した。本格アウトドア活動を楽しむユーザーをターゲットに、アクティブな休日の過ごし方を提案するデザインコンセプトとして企画された。

  • トヨタ「FT-AC」

デザインは、拡幅したフロントグリルと側面まで回り込んだLEDヘッドライトが特徴となるフロントスタイリングのほか、ロングホイールベースとワイドフェンダーに20インチホイールを装着し、SUVらしい力強く大胆なスタイリングを強調。最低地上高の高さに加え、フロントとリヤにアンダーガードを装備することで悪路走破性を表現した。ボディカラーは鮮やかなグリーンとグレーの2色のコントラストを出すことで、アウトドアにおけるアクティブさを表現している。

装備の面では、アウトドアに必要なアイテムを搭載するルーフラックに、モバイル端末で調光可能なLEDライトを装着。ライトはサイドミラー付属の赤外線カメラのフラッシュとしても使用可能であり、フォグランプも取り外して懐中電灯やマウンテンバイク用ライトとして活用できる。マウンテンバイク搭載用に、格納可能なラックをリヤに装備した。

サイドミラーには取り外し可能な小型カメラを装着し、悪路走行の記録などに活用可能。撮影データは、車載Wi-Fiからクラウド上のストレージに自動でアップロードし、スマートフォンなどのモバイル端末からリアルタイムでの写真・動画の編集やSNSへの投稿を可能としている。車両の位置情報を発信することで、「FT-AC」をベースキャンプとした周辺探索を安心して楽しめるようにした。

コンセプトとしては、パワートレーンにガソリンエンジンを想定。ドライブトレーンには、左右後輪に駆動トルクを適切に配分するトルクベクトル式4WDシステムを設定し、最適なトラクションコントロールにより路面に応じたセッティング切替機能やデファレンシャルロック機能を可能とする。これにより四輪の最適なグリップ制御を行い、優れた操縦安定性とダイナミックな走行性能を実現する。さらに、低燃費と4WDシステムの走破性を両立した次世代ハイブリッドパワートレーンの搭載も想定している。

  • 「FT-AC」外観イメージ