マクドナルドでは今日の午後3時からプレミアムローストコーヒー(Sサイズ)を無料配布する。5日間の期間限定キャンペーンだが、配るコーヒーの量はなんと1億3,000万杯だ。普通に売れば130億円のものをタダにする大盤振る舞いで、マックは何を目指すのか。

カフェタイム限定でコーヒーがタダに

今年の春に日本マクドナルドが新たな戦略として発表した「おいしさ向上宣言」。既存の定番商品も含めた品質向上路線だが、10月11日に新しいキャンペーン「HOT JAPAN」が発表となった。内容は2つだ。

ひとつは冬季限定スイーツ「シナモンメルツ」の7年ぶりの復活。そして、もうひとつがプレミアムローストコーヒーの無料お試しキャンペーンだ。コーヒーの無料お試しは16日から5日間の期間限定。キャンペーンの時間設定は15時から19時までのカフェタイムとしている。お試し目標杯数は1億3,000万杯と発表された。

「HOT JAPAN」キャンペーンで7年ぶりに復活させた「シナモンメルツ」とコーヒー

同キャンペーンの発表会に登壇した、日本マクドナルド・マーケティング部の小室武史上席部長は、「日本全国、津々浦々の方に、マック史上最高リッチな味と香りのプレミアムローストコーヒーを試していただきたい」と語り、1億3,000万杯という数字が、日本の人口を意識して決めたものだということを説明してくれた。

マックがカフェタイムを狙ってコーヒー無料キャンペーンを仕掛けるのにはワケがありそう。それを探るため、まずはマックの時間帯別販売戦略を見てみたい。