タレントのビートたけしが、9日に放送されるABCテレビのバラエティ番組『なるみ・岡村の過ぎるTV』(毎週月曜23:17~ ※関西ローカル)に出演し、かつての武勇伝を明かす。

(左から)岡村隆史、ビートたけし、なるみ=ABC提供

同番組に登場するのは、2015年4月以来、2度目となるたけし。そこで今回は「大阪人がビートたけしに聞いて欲し過ぎる悩みスペシャル」と題し、人生経験が豊富"過ぎる"たけしに、大阪人や大阪の芸人の悩みを聞いてもらうという企画を展開する。

スマイル・瀬戸からは「親のために多額の借金を背負い、お金がなくて、とても不安」というお金に関する相談が。すると、たけしは、浅草の演芸場に出ていた若手の頃の給料は1日1,000円だったが、太田プロダクションにスカウトされて16万円の月給制になり、漫才ブームの走りの頃には一気に700万円に跳ね上がったと明かす。

また、ツービートで売れ始めた頃、初めてステーキを食べに連れて行ってもらった際に、「(ビート)きよしさんがお肉をティッシュにくるんで、ポケットに入れてた(笑)」というエピソードや、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』で共演していた故・松方弘樹さんと2人で、日本料理店の日本酒やブランデー、ウォッカをすべて飲み干したという武勇伝も披露する。

若手芸人の祇園・櫻井からは「両親が自分のために年間100万円の貯金をしてくれていると聞いてから、保険があると思ってしまい、お笑いへのモチベーションが保てなくなっている。そんな甘えを断ち切りたい」と相談。ナインティナインの岡村隆史が「たけしさんとこは、お母さんがたけしさんからもらったお金を全部、貯金してはったんですよね」と振ると、たけしは母親の愛情あふれる逸話の数々を打ち明け、なるみを「めっちゃイイ話」と感動させる。

他にも、上下関係の悩みに対し、自身が初めて映画監督に挑んだときの体験を通してアドバイス。たけしは「漫才師が監督をするなんて、映画界では信じられない時代で、絶対にイビられると思ったから、そばにあった剣道の小道具を…」と、驚きの行動に出たエピソードを告白する。

さらに、ハリウッド映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』に出演した際、主役のスカーレット・ヨハンソンにカンペを持ってもらい、「それを見たら悪くなっちゃって、セリフは覚えた」とも。人の名前を覚える時は「数字に置き換えて覚える」という、数学好きのたけしならではのハイレベルな記憶術を紹介する。