サッポロビールの100%子会社であるジャパンプレミアムブリューは、新ブランド「Innovative Brewer」を立ち上げ、10月3日より「Innovative Brewer THAT'S HOP Nelson Sauvinの真髄」「Innovative Brewer THAT'S HOP 絶妙のMosaic&Citra」を発売する。このほど行われた発表会で試飲をしてきたので、早速その詳細をお届けしよう。

左「Innovative Brewer THAT'S HOP Nelson Sauvinの真髄」、右「Innovative Brewer THAT'S HOP 絶妙のMosaic&Citra」

新ブランド「Innovative Brewer」とは?

クラフトビール市場の成長をはじめ、ビールに対する趣向が多様化している昨今。この背景を受け、ジャパンプレミアムブリューはビールへの新たなアプローチとして、新ブランド「Innovative Brewer」を立ち上げ、今後は"ビールの既成概念"にとらわれない新ビールカテゴリーの創造にチャレンジしていくと発表した。

新ブランド発表会の様子

発表会に登壇した同社の取締役 常務執行役員・時松 浩氏は、今回のブランド立ち上げについて「"お客様にどれだけ価値のあるビールを提供できるか"を念頭に置き、既存の商品や売り方に縛られず、トライ&エラーを繰り返しながら、ビールの新しいビジネスモデルを構築していきたい」とコメント。

取締役 常務執行役員・時松 浩氏

また、続いて登壇した同社の代表取締役社長・梅原修一氏は、「新ブランド『Innovative Brewer』には、"ビールの既成概念"にとらわれず、独創的な価値提案を行っていくという想いが込められています。来年のビール定義の変更なども見据えて、今後も新たなビールカテゴリーを次々と提案していきたい」と話した。

代表取締役社長・梅原修一氏

2つの新商品「フレーバーホップビール」が登場

新ブランドから最初に提案されるカテゴリーは、「フレーバーホップビール」。ホップの品種の中でも個性的な香りを持つフレーバーホップに着目し、"ビールを味わうというよりも、個々のフレーバーホップのキャラクターそのものを味わってほしい"というコンセプトを込めた商品となっているという。

まず、「Innovative Brewer THAT'S HOP Nelson Sauvinの真髄」はネルソンソーヴィンホップを100%使用し、同ホップの真髄である"白ワインを思わせる香り"が存分に味わえる商品になっているとのこと。

ネルソンソーヴィンホップのイラストが目を引くパッケージ

実際に飲んでみると、"ホップが主役"というビールだけあって、香りがこのうえなく芳醇! 口に含むと、まさに白ワインのような豊かな香りがふんわりと口いっぱいに広がる。味もキレがよく、爽やかな一杯に仕上がっていた。

グラスに注ぐだけでホップのいい香りが漂う

次に「Innovative Brewer THAT'S HOP 絶妙のMosaic&Citra」は、「隠し香り」としてシトラホップを一部だけ使用することで、モザイクホップの個性である"パッションフルーツを思わせる香り"を絶妙に際立たせた一品になっているそうだ。

モザイク&シトラをイメージしたハイセンスなパッケージ

飲むと、こちらもやはり香りが秀逸な一品であると感じられた。ただ、先ほどの上品な香りとは異なり、パッションフルーツと称されるように、フルーティーかつスパイシーな南国風の香りとなっている。

先ほどとは異なる南国風の香り

どちらも香りがとにかく豊かなので、ゴクゴク飲むというより、ワインのようにじっくり時間をかけながら味わいたくなる一杯であった。

最近は、チョコレートやコーヒーでも"原料主体"の商品が人気を集めているが、今回発表された2つのビールもまさにそれ。これまでホップを強調した商品はあったものの、この「フレーバーホップビール」ように"ホップを主役"に据えたビールは他にない。ビールの新しい楽しみ方を提案する商品とあって、ビールファンたちの反応が楽しみだ。

ちなみに今回発売される2商品は、いずれも原材料などの制約があり、全国供給を前提とした大量生産はできないため、下記の店舗での発売となる。

ファミリーマート・サークルK・サンクス
東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県
※一部店舗では取り扱いのない場合あり

内容量は350ml缶、価格は税込288円となっている。サッポロライオンの一部店舗でも販売される予定だ。