AIがどこまで生活に密着することができるのか…。そのヒントを考えていく番組『THE FROGMAN SHOW A.I.共存ラジオ好奇心家族』(毎週火~金曜17:50~22:00)が、TBSラジオで10月3日からスタートする。このほど、メインパーソナリティのFROGMAN氏と、同局の橋本吉史プロデューサーが取材に応じた。

FROGMAN氏(左)と人口知能犬ドッチ君

FROGMAN氏は、人気フラッシュアニメ『秘密結社 鷹の爪』の生みの親で、すべてのキャラクターの声を演じ分けるマルチクリエイター。今回、メインパーソナリティとして、「人口知能犬ドッチ君」と名付けられた会話特化型音声AIとのコラボレーションを果たす。パートナーは、TBSの古谷有美アナ(火)、伊東楓アナ(水)、宇垣美里アナ(木)、日比麻音子アナ(金)が、日替わりで担当する。

橋本プロデューサーは、同番組を立ち上げることについて、「今秋はAmazon Echoをはじめ、スマートスピーカーが国内にも出そろってきます。このタイミングに、音声メディアであるラジオがAIに絡んだ番組を立ち上げることは決して不自然じゃない」と説明。「音声コミュニケーションを得意とするラジオだからできることがあります。未知数な面もありますが、FROGMANさんなら楽しく音声AIのドッチ君とやっていただけるだろうという自信はあります」と意気込む。

人口知能犬ドッチ君は、天気や選曲なども生放送中にこなしていくという。島根にゆかりのあるFROGMAN氏とのやり取りのなかで、"島根基準の決まり文句"などが生まれることにも期待できそうだ。

FROGMAN氏は「みんなにとってドラえもんは親友であり、萌えのアニメは恋人、サザエさんは家族だと思うんですよ。そして、鷹の爪はクラスの中にいる面白いやつ。こんなふうにキャラタクーを人間関係に置き換えると、ドッチ君はペットというより、近所にいるできの悪い面白い男の子のような存在をイメージしています」と、本番を楽しみにしている様子。

続けて、「だから、人の心を動かす明言をはく必要もなく、受け答えが拙(つたな)いのもかわいげがあっていい。むしろ、ツッコミ待ちができるようなキャラクターに育てていきたいです。最終的には『これは島根の3つ分ですよ』なんていう感じで、僕以上に島根に詳しくなっていっても面白いかもしれませんね」と構想を語った。

FROGMAN氏と音声AIのラジオ共演がどのような化学反応を示すのか。予測不可能な前代未聞のワイド番組スタート日、まずはドッチ君の第一声に注目したい。