お笑いトリオの東京03、三代目J Soul Brothersの山下健二郎、女優の山本舞香が、Huluのシチュエーション・コメディドラマ『漫画みたいにいかない。』(10月31日配信スタート、毎週土曜更新 ※全10話)に出演することが決定。このほど、神奈川県内で撮影の合間に取材に応じた。

(左から)豊本明長、山下健二郎、角田晃広、山本舞香、飯塚悟志

今作は、放送作家のオークラが脚本と初の監督を務める、まったく売れない時代遅れの漫画家とその周りの人々の"漫画みたいにいかない日常"をシニカルな笑いと哀愁で描くコメディ。漫画家・戸塚オサムを角田晃広、アシスタント・荒巻弘彦を山下、定食屋のマスター・鳥飼昭雄を飯塚悟志、編集者・足立徹を豊本明長、そして、戸塚の一人娘・高橋るみを山本が演じる。

豊本は、今年3月に不倫疑惑が報じられたが、今回の役柄について、「女にだらしないというところがあるんですけど…」と、私生活とシンクロする部分があることを紹介。劇中では、そんな性格を「諭されたり、注意されたり、しかられたり、ツッコまれることがある」と言い、「そこは刺さるんですよね。気持ちが入りやすいキャラクターで、ちょっと不思議な感覚でした」と、困惑気味に語った。

そんなキャラクターについて「やりやすいという言い方は、ちょっとおかしいですけど…」という豊本に、角田は「オークラさんが寄せてくれたんだよ!」、飯塚も「この収録前に、お前は扉を開いたんだよ!」とツッコミを入れていた。

今回は、シチュエーション・コメディということで、東京03のホームグラウンドだが、山下と山本も健闘。飯塚は、山下について「ボケるときもあざとくなくて、普通はやりすぎちゃったりとかっていうのが多いと思うんですけど、いい感じで止めるんですよね」と評し、角田は「こっち(コメディアン)側に見慣れちゃってるので、逆に三代目で踊ってるのを見たら、『何してるんだ? カッコつけてるな!』って思っちゃいますよね」と、すっかり同志の感覚になっているようだ。

一方の山本について、飯塚は「天真らんまんでかわいらしくて、締めるとこは締めますからね。ピリッと緊張感を付けてくれるし、砕けるところは砕けるし、素晴らしいですね」と絶賛。しかし、1カット10分にも及ぶ長回しのシーンの前に緊張のあまり、セットの裏で"パチン!"と手を叩いて「よしっ!」と気合を入れてしまっていたそうで、飯塚は「いや、その音聞こえちゃうから! 何してるの?この子って思いました」と、驚きの行動を振り返っていた。

そうした評価を受け、山下は「学生の頃から東京03さんのコントを見てきたので、緊張しました」と言い、撮影は「濃かったです。セリフを覚えるのがとにかく大変な分、1話1話の思い出、完成した時の達成感というのが非常に大きかったです」と充実の様子。山本は「こんなにテンポ感のある撮り方は初めてだったので、キツかったですが、勉強になりました」と話した。

今作は、Huluで10月31日から配信がスタートするが、来春には舞台化されることも決定。この5人のキャストで上演される。