10月2日からNHKでスタートする連続テレビ小説『わろてんか』(全151回)の完成試写会が6日、東京・渋谷の同局で行われ、葵わかな、松坂桃李、新井美羽が出席した。

左から新井美羽、葵わかな、松坂桃李

連続テレビ小説第97作目となる同ドラマは、明治から昭和初期の活気溢れる商都・大阪が舞台。ヒロインに抜てきされた葵わかなが、周囲に"笑い"をふりまく藤岡てん役に扮し、夫の北村藤吉(松坂桃李)とともに小さな寄席を経営して大阪のみならず日本中の人々を笑わせようと奮闘する姿を描き出す。

この日お披露目された第1週の感想として、主演の葵は「賑やかなドラマになっていると感じました。私は最後のシーンにしか出ていませんが、てんちゃん(新井美羽)がすごく可愛くて笑顔がチャーミングで、"てん"という女の子そのものだと思いました」と子役の新井を絶賛しつつ、「私が最後のシーンに出た時に、子役のてんちゃんと別人だとは思わなかったので、良かったと思います」と満足げ。また、撮影前は自信がなくヒロインとしての自覚もないと本音を漏らしていた葵だが、「撮影が進んでしっかりしなければと日々感じていますし、周りが素敵な方々なので何としても追いつきたいと思うようになりました」とヒロインとしての自覚も芽生えてきたようで、「松坂さんや濱田岳さんらが優しく手を差し伸べてくれるので、1人で頑張るというよりは、みんなで頑張ろうと思う今日この頃です」とチームワークの大切さも実感している様子だった。

続けて、夫役の松坂については「意外と意地悪ですね。バックショットの時にちょいちょいイタズラを仕掛けてくるんです。仕掛けられたら絶対に笑わないと思って我慢してたら、松坂さんが自滅したので自業自得だと思いました」と明かし、葵から名指しされた松坂は「『わろてんか』という作品やっているのに、絶対に笑わないんですよ。負けず嫌いなんだと思いました(笑)」とエピソードを語り、「それぐらい和気あいあいとした空気感をみんなで作りたいという思いが、それぞれに出ている感じで現場はすごく楽しいです」と撮影はいい雰囲気で行われているという。とはいえ、共演している濱田岳については不満の様子で「日焼け具合が全然つながっていないんですよね。途中で違う作品のために地方に行っていて、久しぶりに帰ってきたら真っ黒だったんです。芸歴が長いのに、そういう意識は低いなと思いました」と笑いを誘っていた。